農家さんのヒトとしての温かさに触れた2ヶ月半

2024年度1次隊 ガーナ派遣予定 稲垣 将也さん
実習場所:群馬県甘楽町 自然塾寺子屋

グローカルプログラムに参加した動機は、私のガーナでの要請内容が農村支援だったので、農家さんとの関わり方を学ぶため、そして、最低限の農業に関する知識と能力を得るためでした。だから、全国各地にあるグローカル研修先から農業指導に一番熱心だったのが明らかに群馬県甘楽町だったので、一択で選んでグローカルプログラムの研修先に行かせて頂きました。農業に関しては素人でしたが、農家さん達が丁寧に教えてくれるので何の問題もありませんでした。

研修先では、受け入れ農家さんを中心に農家さんの1日にベッタリくっついて農作業を学ぶことができました。実際に、農家さんが朝何時から活動されていて、どんな仕事をされていて、どんな生活をされているのかを半ホームステイのような形で2ヶ月ほど体験することができました。主に、野菜の収穫作業、ハウスや苗床の設営と片付け作業、袋詰め作業などをさせて頂きました。

資材ハウスの整理整頓 資材ハウスの整理整頓

活動成果としては、資材ハウスの整理を頑張りました。農具や資材の量が半端ではないので、どの農家さんにも共通してあるのが、散らかりやすいことです。モノを探す手間や通路を塞いでしまうので、研修先では資材ハウスの整理整頓を提案させて頂きました。レイアウトを書かせて頂き、もう使うことのない資材を繋ぎ合わせて収納棚を作らせて頂き、小物関係や農具の定位置を決めるような工夫をさせて頂きました。その結果、モノを探すことも通路を避けて歩くこともなくなり大きなストレス軽減に貢献でき、受け入れ農家さんに喜んで頂けたのが何よりも嬉しかったです。

頂いた野菜で作った料理 頂いた野菜で作った料理

また、どの農家さんも野菜を下さるので、頂いた野菜を料理や加工にして、できる限り配るようにしました。そのようにして、農家さんとの距離を縮めるように努めた結果、たくさん喜んでいただけたのですが、大量に頂きすぎて捌くのが本当に大変でした(笑)。
活動から得た、協力隊員としての学びについては、協力隊でどの国に派遣されても農業の現場を目の当たりにすることはあるはずなので、少しのノウハウを知っているだけでも任国の人脈と活動の幅は広がるのでどの職種で参加しても学びはたくさんあります。
また、普段我々が当たり前のように食べている野菜の生産現場を実際に体験することは、人生の中で一度はあった方が良いものです。というのも、採れたての野菜は鮮度が全然違います。生まれて初めて、本物の質の良い野菜を知って本当に感動しました。特に、やよいひめと原木椎茸と味にらには驚かされますよ。

今後も甘楽町でお世話になった方々との縁は大事にしていきます。そして、協力隊の任期を終えた際には、群馬県甘楽町で帰国報告会をさせて頂きたいです。そのようにして、グローカルプログラムの研修で出会った方々に示しがつくような協力隊活動にすることが今後の目標です。