私の甘楽町life

2024年度2次隊 ラオス派遣予定 寒河 りまなさん
実習場所:群馬県甘楽町 株式会社自然塾寺小屋

私は2024年5月6日から7月19日に、群馬県甘楽町にある株式会社自然塾寺子屋さんにて、グローカルプログラムに参加しました。
私は新卒で野菜隊員として派遣されるため、派遣前に実践的な農業技術・知識の補完はしておきたいということは考えていたのですが、具体的に語学訓練までの期間をどのように過ごそうか悩んでいました。色々と候補はあったのですが、このグローカルプログラムや甘楽町での活動では、農業についてだけでなく、初めて行く土地でよそから来た人という立場で現地の課題を理解し、地域の人とコミュニケーションをとりながら活動ができるため、コミュニケーション能力や課題解決能力も養えそうだと思い、参加を決意しました。

いちごの収穫 いちごの収穫

今回、受け入れ先である「株式会社自然塾寺子屋」では、前半1か月は個別研修として研修生が各々農家さんに受け入れをしてもらって実習を行い、後半は課題別研修となり、自分のやりたい活動を自由に行いました。私は前半の個別研修では、いちご農家さんに受け入れをしていただき、いちごの収穫から出荷までの一連の流れを体験させてもらったり、自分で種を蒔くところから野菜作りを行ったりしました。後半の課題別研修では、新たに4つの農家さんを訪問したり、土壌分析センターや農業普及センターを訪問してお話を伺ったりしました。その他にも、農家さんのところでパートとして働いている方が行っているワークショップや、受け入れ先が主催した田植えやシンポジウムといったイベントに参加しました。

今回は2か月半という短い活動期間でしたが、その中でも活動前半・後半で自分自身の心情に変化があり、参加前よりも成長できたと実感しています。活動前半は農業技術・知識のインプットに必死になり焦ってしまっていて、農家さんとのコミュニケーションが疎かになっていたし、自分の視野が狭くなっていたと思います。自分の活動の転機になったのが受け入れ先での活動の中間報告会です。中間報告会を通して同期研修生の活動内容を聞き、自分の発表は前半の活動の中で学んだ農業技術の内容が多く、活動を通して自分がどう思ったのか、考えたのかや、農家さんや地域の課題発見と解決の視点がなかったことに気が付きました。後半の活動では同期実習生と活動する時間も増えてきて、自分よりもフランクにコミュニケーションをとっている姿を見たり、自分が持っていなかった視点、農家さんの農業に対するマインドや今後の展望など聞いたりしました。目の前で起こっていることではなく、内面的な部分に興味を持って質問したりしている姿を見て、焦らず落ち着いて、少しずつでいいから今までと違う視点や心構えを持ちながら活動しようと思うようになりました。そこからは前半よりも活動が楽しい!と思えることが増えてきて、あっという間に2か月半の活動期間が終了しました。

最後に

素敵な甘楽町の風景 素敵な甘楽町の風景

派遣前に農業について学びながら、沢山の尊敬できる人に出会い、多くの人と繋がることができて、グローカルプログラムに参加して本当によかったと思います。協力隊活動では現地の人に伝えることよりも、学びを受けることの方が多いかもしれませんが、甘楽町で学んだことは自分の強みになったと思います。この武器を活かしながら、現地の人の役に立てるように頑張ろうと思います。
お世話になった皆さん、本当にありがとうございました!