自分次第

2024年度2次隊 ドミニカ共和国派遣予定 田中 鏡介さん
実習場所:鳥取県南部町

参加した動機

グローカルプログラムへの参加動機は、同期隊員と知り合うためです。私は、協力隊は今回が2度目で、1度目は南米エクアドルで活動していました。任国での2年間は、うまくいかないことも多く、悩むこともあります。そんな時、世界各地で同じように奮闘する同期隊員の存在は心強く、また励まし相談し合えることは大きな強みです。
協力隊合格者は、出国前に任国の言語等を学ぶ語学訓練を受けることになります。語学訓練では、語学だけでなく、全国各地から来るたくさんの同期隊員との出会いもあり、彼らからも多くを学べる貴重な機会です。私は語学が多少でき、語学訓練に参加できないので、同期隊員と知り合うことを目的に本プログラムに参加しました。

活動内容

スポnetなんぶの仲間 スポnetなんぶの仲間

私の実習先は、スポーツを通じて健康増進・地域活性化に取り組むNPO法人南部町総合型地域スポーツクラブ「スポnetなんぶ」です。実習先の課題は、実習先が管理運営する「いこい荘」の利用者が少ないこと。運動場や調理室、会議室、入浴施設等様々な施設を有するいこい荘ですが、人口の少ない旧会見町側に位置するという地理的条件もあり、多くの施設で空き状況が目立ちました。

ピザイベントの様子 ピザイベントの様子

そこで、私は現況のいこい荘の利用のされ方を分析し、室内施設が特に利用頻度が少ないこと、また昼頃の時間帯の利用が少ないことを突き止め、それらにアプローチするために、ピザ窯の設置と窯を使ったイベントの開催を提案・実施しました。新規顧客を誘致できたことに加え、参加者から好評の声をいただき、今後、ピザ窯の常設や、窯を活用したイベントの開催を検討していただけることにもなりました。また、参加者へのアンケートから、料金や予約方法等が周知できていないことが判明し、施設案内のポスター作成やHPの強化等の改善にもつなげることができました。

スペイン語教室の様子 スペイン語教室の様子

また、自主活動として、前回の協力隊経験を活かし、町内の各学校でスペイン語教室を開催しました。エクアドルの紹介や挨拶等のスペイン語を学んだ後、子どもたちにオンラインでエクアドルの友人と直接話してもらうことも組み込み、いい経験をしてもらえたと感じています。

最後に

本プログラムでは、実習先が抱える課題への対策を、計画を立て、実行し、振り返り、対策するという一連の過程を実践できたことは非常に有意義な経験となりました。実習先の通常業務にもなるべく参加させていただき、多くの時間を共有したことで信頼関係を構築でき、多くの人の協力を得られ活動を進められた経験は、任国での活動でも絶対に活きることと確信しています。係わるも係わらないも、実りとするもしないも全て自分次第。多少詰め込み過ぎた感もありますが、約2か月の短期決戦を走り抜けられたことで自信にもなりました。
最後に、短い期間でありながら、実習先の皆様や居住地域の皆様、同期隊員の皆様と、また会いたいと思う友達になれたことが、私の何よりの収穫です。