2か月半とは思えないものすごく濃い時間と幅広い経験

2024年度2次隊 ガーナ派遣予定 田中 厚好さん
実習場所:愛媛県県伊予市一般社団法人いよのミライカイギ

私は昔から国際協力に関心があり、大学でも主にアフリカに関する国際協力を学んでいました。そしてなるべく若いうちに現場経験を積みたいと思い、大学新卒で協力隊に応募しました。グローカルプログラムには少しでも社会に出て活動する経験が欲しかったということ、これから海外に行くのに日本のことを知らないのは良くないと感じ、今まで一度も行ったことがなかった四国の中でも愛媛県伊予市を実習先として希望しました。
私が所属していた一般社団法人いよのミライカイギでは受入先の方がとても優しく、基本的に自分たちがやりたいことを全て自由にやらせていただきました。受入先の方が紹介してくださった地域の人を起点として、様々な地域の方々とのつながりを作り活動を進めました。

いよユーストーク第1弾の様子 いよユーストーク第1弾の様子

私が力を入れて行っていたのは主に2つの活動です。
1つ目は若者同士で町の魅力を再発見したいと思い「いよユーストーク第1弾」というイベントを開催したことです。伊予市は県庁所在地の松山が近いことなどから若者の転出が激しく、伊予市出身の人は故郷の魅力を知らないまま外に出てしまうのではないかと滞在中に感じ企画をしました。よそ者として伊予市に来たからこそ、海や山、そして便利さのあるこの町に惚れこみ、もっと地元の若い人たちに町の魅力を知ってほしいと思いました。イベント開催にあたっては地域の方々や受入先、他のグローカルプログラム実習生に協力してもらいました。このような企画の開催を一から作り上げる経験が出来たことは貴重でした。

本尊山山頂から見る双海の海 本尊山山頂から見る双海の海

2つ目は地元の子どもたちとの交流です。私は青少年活動という子ども関連の職種で派遣される故、本プログラムでも子どもと関わる経験がしたいと思っていました。伊予市には児童センター「みんくる」という施設があり、親子連れが無料で利用することができます。そこでは毎日のようにイベント等があり、そこにボランティアとして関わらせていただきました。また伊予市双海地区にある小学校で朝の時間に地域のボランティアの方々によって本の読み語りという活動が行われており、そこにも参加させていただき絵本を定期的に読んでいました。朝海が大変綺麗な双海地域に行き、子どもたちのエネルギーをもらいながら絵本を読ませてもらっていた日々はかけがえのない時間でした。

上記には書ききれない程多くのことをやらせていただき、大変濃い経験となりました。2か月半という短い時間でしたが、自分としてはその何倍もいたような肌感覚でした。毎日のように農作業からイベント手伝い、空き家整理等の体を動かす作業をやったと思ったら、企画書や報告書作成など事務的な作業など多岐にわたる経験をすることが出来たのは、任国でも大変役立つものだと感じています。本当に良い経験ができるグローカルプログラム、ぜひぜひ参加して下さい!!