池袋駅から横瀬駅に向かう。山間の美しい風景や田園風景を楽しみながら、これから始まる75日間はどうなるんだろう?と思った。芦ヶ久保駅を通過し横瀬駅に到着。すべてはここから。2024年10月7日のことだった。
研修生のサポートの為に設定されたLINEグループに横瀬町に富田町長よりメッセージが届く。
「横瀬町での研修が3人にとって一生忘れられないくらい素晴らしい研修になるよう、私達もしっかりサポートしますよ!」オープン アンド フレンドリー横瀬町の神対応。
10月7日に研修がスタートし、11日には富田町長講演会。町長と研修生3名がひとつのテーブルを囲い懇談。町村の横瀬町ご視察にもオブザーバーとして参加させて頂き、横瀬町の現状や取り組みを知ることが出来た。横瀬町の人口は約7,700人で、毎年約100人ずつ人口が減り消滅可能性自治体となっている。適切な打ち手がなければ2060年の人口は2,600人と予測される中で、危機感を共有し一丸となって取り組み、2060年人口5,400人を目標にさまざまな取り組みを継続している。
しかし、日本のローカルで起こっていることはグローバルに起こっていること、あるいはこれから起こることである。私の任地、セントルシアでも人口はピークを迎え、今後、減少へと転じていく。
グローカルプログラムの名前の通り、研修の意義はローカルに学びグローバルに活動することにある。
横瀬町は確かに人口7,700人の小さな町であるが、ここは完結した世界。行政の担う機能や仕事は規模の違いはあっても東京都と横瀬町は大きく変わることはない。「観光」「教育」「地域活動」「農業」等おそらく、JICAの職種のかなりの学びがここで得られる。私は任地で必要となる「農業体験」や「加工食品実習」を希望し、受け入れ側のアレンジによって、希望する研修を受け入れて頂いた。任地で役立つ多くの体験や学びを得た。これも、小さな町ならではのフットワークの良さであると思う。
横瀬で迎えた誕生日横瀬町は多様な人が多様なしあわせ・ライフスタイルを実現できる「カラフルタウン」。研修生は10月中Lab横瀬というゲストハウスに滞在、私は11月からは舎場シンワという長期滞在者の宿舎で共同生活を送る。横瀬で迎えた誕生日では多くの人に祝っていただいたことが忘れられぬ思い出となった。秩父エフエムへの出演は2回チャンスを頂き、リスナーの暖かいエールに思わずホロリ。同じく実習生の糸ちゃん(糸原実習生)が企画の俳句大会で講習会と大会参加。初めての俳句体験。よこぜまつり、町民文化祭、里山まるマルシェ、苅米八坂神社祭ではスタッフとして参加するとともにイベントを楽しんで、サツマイモ、そば、大豆の収穫体験では、横瀬の自然と土の香りの中で農業ボランティアを楽しんだ。こうして、75日間の青春は多くの思い出とともに幕を閉じた。
秩父エフエム
初めてのラジオ出演
研修終了
お世話になった横瀬町の方々と涙のグッド・バイ