きっかけは、大学の先輩が「とにかく良かったので、ぜひ参加すべき」と仰っていたことです。私は新卒参加、派遣分野も「環境教育」と自分に知識がない分野であったため、「先輩もお勧めしているし、環境について知識を付けたい」と感じ、プログラムに申し込みました。
そうして、「環境、特にごみの知識を身につけるぞ!」と意気込んでやってきた南部町。しかし、やりたかった環境・ごみ関連の活動は、誰にも求められていませんでした。「ごみのことで何か困っていませんか?」と地域の方に聞いてみても、「う~ん…」と、なかなか出てきません。「学びたいこと、全然できないじゃん」と、すっかり意気消沈してしまいました。70日間の活動目標も立てられず、焦る日々。
そこで助けてくれたのは、配属先の方と、協力隊の先輩方でした。「覚悟を決めて動き出さないと」と、何日間も一緒に感情を整理してくださった配属先の方。「地域の方との関わりを大事にしないと、”環境の村上さん”で終わっちゃうよ。”青森から来たあゆちゃん”にはなれないよ」と、活動分野まっしぐらだった視野の狭い私に、地域の方との関わりを促してくれた先輩方。周りの方に後押ししていただき、活動開始から3週間後、ようやく「地域の方が求めていることをしよう」と、心を入れ替えることができました。
(今思うと、「やるはずだったことのニーズがない」自体は協力隊派遣後もあり得ることで、プログラムに参加していなければ、私は2年間を「目標探しの旅」にしてしまっていたかもしれません。)
地域の方が進めてくださった「地域の方が求めていること」を探すべく、まずは地域の方と同じことを一緒にさせてもらうことにしました。柿収穫、草刈り、農業のお手伝い…共に汗をかくことで初めて、「草刈りが一番大変なんだよね~」「竹の整備が追い付かなくて困っている」といった「本音」が見えてきました。(「ごみに困ってませんか!?」と、初対面で聞いていた自分の自己中心さにも気が付きました。)
そうして、地域の方との共同作業で伺えた声をもとに、「地域の多くの方が共通して困っているであろうこと」を軸にして、「竹をチップにして散布し、雑草の生育を抑える」試みにチャレンジしました。私はこの試みの一番大切な時期に入院してしまったのですが、地域の方々がこのチャレンジを最後まで遂行してくださいました。自分だけがやりたいごみ関連の活動をしていたら、地域の方に助けていただくことは難しかっただろうし、入院で活動はストップしていただろうなと感じます。
今の生活がある中で、どうしたら「新しいこと」を受け入れてもらえるか。2年間での最大の課題になりそうだと思っていますが、これは日本でも難しかったです。そして、そのために徹底的に地域に「入り込む」必要があるのだと実感しました。このプログラムに参加してこそ体感できる気がします。
目標の定め方、スケジュールの管理の仕方、提案者としての一貫した覚悟の持ち方など、一から吸収できました。
地域の方が開いてくださった壮行会
環境・ごみのことを学びたく、実習地はそのフィールドであるかのように思っていた自分が、「地域の人との関わりが何よりも大切」だと気付いた70日間でした。今では、協力隊2年間のうち、最初の3か月間は「地域に入り込む」ことに全力投球しようと考えています。
人生で一番濃く、成長できた日々でした。暖かく迎えてくださった、心のふるさと・南部町の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。そして、プログラムへの参加を強くお勧めいたします!!