地域に浸り、繋がるということ

2026年度1次隊 ベナン共和国派遣予定 筒井愛紗さん
実習場所:佐賀県佐賀市 農家民宿具座

参加動機

私は、地域に根ざした活動をしたいと考え、グローカルプログラムへの参加を決めました。ベナンではコミュニティ開発隊員として派遣予定である一方、これまで地域創生や町おこしに主体的に関わった経験はなく、新卒で協力隊に参加する自分にとって、現地の方々と協働することは語学学習以上にハードルが高いと感じていました。

そのため、日本でのグローカルプログラムの活動をベナンでも活かしたいという思いと、初めて訪れる佐賀について理解を深めたいという思いから、本プログラムに参加しました。

三瀬での活動概要

集落の皆さんと味噌作りの様子 集落の皆さんと味噌作りの様子

活動は、滞在先である「農家民宿 具座」を拠点としたものと、「佐賀市三瀬村」の公共施設やカフェなどでの活動の大きく二つに分けられます。  私は、実習期間中に三瀬を深く知るため、地域の方々との関係性構築を第一に活動に取り組みました。第三者の視点から地域課題に取り組むことは、新たな気づきをもたらすという意義もありますが、それ以上に、まず地域の方々と信頼関係を築くことが重要であると実感したためです。

滞在先の具座では、民宿の運営補助をはじめ、畑作業や料理の手伝い、来客対応など幅広い業務に携わりました。活動時期が冬であったため、寒さの厳しさもありましたが、これらの経験を通して、田舎暮らしや自給自足に近い生活を実感することができました。

三瀬村内では、味噌加工所、社会福祉協議会、農業試験場、公民館、カフェなど、多様な人々が集う場に足を運びました。そこで、地域の方々とともに手を動かし、対話を重ねる時間を大切にしました。その積み重ねによって、自然と相互理解が深まり、自分自身も地域の一員として受け入れていただけたように感じています。

活動最終週には、多くの地域の方々が今後に向けた温かい言葉をかけてくださり、「また帰って来んしゃい」と送り出してくださいました。90代の方から未就学児まで、幅広い世代の方々と交流し、信頼関係を築くことができたのは、三瀬の皆さんの温かさがあってこそだと強く感じています。

グローカルプログラムで得た学び

最終報告会で地域の方とありがとうと伝え合う様子 最終報告会で地域の方と
ありがとうと伝え合う様子

最大の学びは、「何もできない自分に何ができるのか」という、実習開始時に抱いていた問いを見つめ直すことができた点です。

当初は、自分が地域に対して何か影響を与えなければならないと考えていました。しかし活動を通して、「自分は地域の皆さんと何をしたいのか」を明らかにすることこそが、重要であると気づきました。

実習を終えた今、三瀬でいただいたつながりや温かさを、次の場所へとつなげていきたいと考えています。

2か月半の経験は、自分の姿勢次第で大きく変わるものです。しかし同時に、受入先の方々やコーディネーター、地域の皆さんの支えがあってこそ成り立っているものであり、一人で成し遂げられるものではないと強く実感しました。

グローカルプログラムに興味のある方は、ぜひ参加してみてください。