私は2022年1月から3月末まで、島根県の海士町でグローカルプログラムに参加しました。受け入れ先のぶどう畑では、畑の作業を中心に島民参加のイベントの企画運営を行い、その中で、事業管理の視点や考え方を実践的に学ばせていただきました。受け入れ先の方も任国での活動に活かせるようにと、活動内容を一緒に考えて下さったのは本当にありがたかったです。
私は幼児教育が専門で、島での保育には関心がありました。しかし、海士町でしかできないこと、海士町にまた帰ってきたいと思える活動、任国に行ったら必要になるスキルを身につけたいと考えて、ぶどう畑での活動にしました。
主な活動内容として、①プロジェクト管理を実践的に学ぶ、②畑作業を手伝ってくれる方を集めるためのイベントの企画運営実施、③オンラインでの企画実施に目標を決めて活動を行いました。
たった3ヶ月という短い期間でしたが、活動では地域との繋がりが作れたこと、プロジェクト管理を実践的に学べたことが大きな成果となりました。また、海士町には協力隊経験者が多かったので、派遣前訓練の話や任国での活動について話ができたことも今後訓練を経て任国で活動に当たる私にとって有意義な時間となりました。
グローカルプログラムに参加していなければ、海士町について何も知らなかったと思います。また地方創生についても自分で考えることはなかったのではないかと思います。地域活性化や地方創生について考えれば考えるほど、東京で生まれ育った私は都心が豊かそうに見えるだけで、本当の意味で豊かとは言えないのではないかと思いました。地方には地方の、都心には都心の課題(人との関わり、繋がり)があると思い、その両方の視点は頭に入れておきたいです。それは、都心で生まれ育った私にしかできないことかなと思います。
帰国後のことはまだ決めていませんが、地方創生に携わるような活動もしたいと思えるようになったのはグローカルプログラムに参加し、海士町で活動したからだと思います。海士町で学んだ、プロジェクト管理や課題や目標に向かうためのアプローチ、地域との関わりや信頼関係の構築などは、任国に行っても必ず役に立つと感じています。また、今後とも海士町との繋がりを持ち続けていきたいと考えています。そのためにカメルーンでの派遣期間中、何らかの形で海士町の子ども達とオンラインで交流したいと考えています。
この3ヶ月で経験したことを任国に活かし、繋がりを大切にしていきたいです。