
教師生活の中で持てた海外との接点。
教育分野での海外ボランティアを志望。
私は公立中学校で英語を教えながら、国際理解教育と帰国・外国人生徒の受け入れ指導、そのあり方についての研究を25年間続けてきました。国際理解教育とは、日本と開発途上国の関係など、異文化理解について子どもたちへ伝える活動です。外国人生徒の受け入れ指導では、主に東南アジアや中南米から来日する生徒の学習支援をしていました。途上国について知るうちに、国を豊かにしていくベースは教育だと感じるようになりました。
外国人生徒たちの母国への興味と、自らが海外に出て自分の目で外国を見てみなければ、指導が机上の空論になってしまうのではとの思いから、シニア海外協力隊への参加を志望しました。
私はもともと日本語教師の資格も持っていて、外国人生徒に日本語を教えていましたが、日本語学校で教科書を使って体系的に教えた経験はありませんでした。そこで、57歳で早期退職し、パラグアイに2度自費で行き、日系人の子どもたちを対象に、日本語教授法の経験を積みました。また、シニア海外協力隊の日本語教師には、日本語だけでなく日本文化の紹介や指導も求められるため、着物の着付けや茶道、書道、華道も習いました。