3-8 健康管理

派遣前の病気・事故

先進国とは異なる衛生事情や大きな生活環境の変化が過度のストレスとなり、現在の症状の悪化や既往症が再発することが多くあります。健康上で何らかの不安や心配を抱えている方は、入所前に医師(主治医)とよく相談することをお勧めします。

【合格後以降の傷病報告について】
派遣前訓練に参加するまでの期間に、明らかな怪我や病気、あるいは心身の体調不良の場合には、医療機関を受診し、結果を「二次選考後新規傷病発生報告書(PDF/112KB)」に記載の上、メールにてご報告下さい。傷病の内容により、診断書または治療終了証明書をご提出いただくことがあります。なお、医師から処方された飲み薬で、常時服用を指示されている薬、あるいは症状がでた際に指示されている薬の申告も必要になります。
また傷病や報告された内容によっては健康診断を再度行い、診断結果により派遣可否をあらためて判断します。現地での活動に支障があると判断された場合は、派遣時期の延期(隊次変更等)または合格取消となる場合があります。詳しくは「合格後に傷病が発生・発覚した場合の扱いについて(PDF/104KB)」を参照ください。

【未申告の傷病について】
既往症や現在治療中の傷病の未申告が発覚した場合、派遣延期や派遣取り止めとなる可能性があります。JICA海外協力隊応募時の健康診断での申告漏れや、合格後に開始した治療・投薬・薬の服用があれば速やかに申告してください。各人の申告により、JICA国際協力共済会(海外旅行傷害保険)における保険金支払い可否を判断します。万が一、現地で重篤な状態で緊急移送され、未申告の既往症が原因の場合は、その費用の一部もしくは全額が、給付対象外となる場合があります(多くの場合、数百万円から数千万円)。既往症等については必ず「二次選考後新規発生報告書(PDF/112KB)」で申告してください。

【確認資料】
合格後に傷病が発生・発覚した場合の扱いについて(PDF/104KB
合格者の皆様へ ~健康管理について~(PDF/133KB
二次選考後の傷病発生報告書について(PDF/188KB

二次選考後新規傷病発生報告書は、メールで送付してください。また、傷病に関するご不明点についても、JICA健康管理室代表アドレス:(expertvolunteerkenko@jica.go.jp)にてご相談ください。

提出物 送付先
二次選考後新規傷病発生報告書
Word/27KBPDF/112KB

診断書 (PDF/94KB
(※プリントアウトして持参し、必ず主治医へ記入を依頼してください。)
JICA健康管理室代表アドレス:expertvolunteerkenko@jica.go.jp

件名を、「隊次・国名・新規傷病発生報告書の提出」としてご提出ください。

派遣前訓練中の健康管理

訓練所周辺は受診できる医療機関や移動手段が限られています。訓練期間中に病気や怪我をした場合、最寄りの医療機関を受診することはできますが、時間的にも金銭的にも本人の負担が大きくなりますので、体調を整えて入所できるよう心がけてください。

  • ・以前から気になる症状がある場合、入所前に病院を受診して、異常がないか確認してください。また、結果についてはJICA健康管理室に報告してください。
  • ・歯科治療は、訓練所でのスケジュールや立地上、訓練中に通う事が困難なため、入所前に歯科健診・治療を行い完治させ入所してください。治療中の方も同様です。日頃から口腔ケアに努めて下さい。
  • ・訓練中に体調を崩し薬が必要になる方が非常に増えています。訓練所に薬は置いていませんので、最低限、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)、風邪薬は持参してください。持参されてない場合は各自購入していただきます。
  • ・内服治療中の場合は、訓練所入所中や派遣後の内服について主治医へご相談のうえ、訓練所入所中に必要な薬剤をご持参ください。
  • ・集団生活にあたり、マスク等も持参してください。

感染症

現地の JICA 事務所・JICA 本部により派遣国における医療事情等を随時確認し、それぞれの任地で安全に活動を実施できるようにしています。しかし、様々な感染症や風土病にかからないためには、ご自身の健康管理が非常に重要です。そのため、病気に関する正しい知識を持ち、基本的な衛生対策(手を洗う、病人・動物との接触を避ける、不衛生なものを摂取しないなど)を確実に行うことにより予防につとめていただく必要があります。事前に下記ホームページ等にて各国の医療事情や感染症情報を確認ください。

外務省海外安全ホームページ
厚生労働省検疫所 海外渡航者のための感染症情報
外務省渡航関連情報 在外公館医務官情報

HIV 感染や B 型肝炎、C 型肝炎ウイルス感染は、多くの場合自覚症状がなく経過していますが、大きな環境の変化が過度のストレスとなって病状を悪化させる事が危惧されます。また、輸血を必要とする重症者が発生した場合、JICA 関係者に献血の協力をお願いする場合もあります。血液型を知っておくと同時に、自分の感染症関連の検査結果について認識しておくことで、ご自身の健康管理だけでなく、万が一の場合のお互いの安全と健康を守ることにもつながります。入所前に自主的に感染症の有無に関する検査を受けることをお勧めします。

HIV抗体検査、肝炎や性感染症検査(HIV抗体、梅毒、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎等)は、各地の保健所等で原則匿名・無料(書面による証明書の発行は有料)で実施されています。ただし、自治体によって、実施可能な検査項目・検査日・予約の有無・費用などが異なりますので、検査を希望される場合は、事前にお近くの保健所にご相談ください。これらの情報は、以下のアドレスで検索することもできます。

HIV検査・相談マップ(全国HIV/検査・相談窓口情報サイト)
http://www.hivkensa.com/index.html

API-Net エイズ予防情報ネット((財)エイズ予防財団)
http://api-net.jfap.or.jp/index.html

婦人科検診

これまで婦人科系の検診を受診されたことがない方は、ご自身の健康のためにこの機会に受診されることをお勧めします。(費用は自己負担となります。自治体により補助がある場合がありますので、詳細は各自治体にお問い合わせください。)
出発前あるいは現地で活動中に、婦人科系の病気が発症し、派遣取消、あるいは活動途中に任期短縮となった隊員もいます。
検診内容によっては、検査の結果が出るまで時間がかかることがあります。
訓練入所後の外出は難しくなりますので、入所の2~3か月前には受診をするようにしてください。
異常所見が発見された場合や定期的な検査が必要となった場合には、メールにて、二次選考後新規傷病発生報告書(Word/27KBPDF/112KB)を添付、件名には「隊次・国名・新規傷病発生報告書の提出」と記載の上、JICA健康管理室代表アドレス(expertvolunteerkenko@jica.go.jp)までお送りください。

歯科治療

赴任後に悪化し、治療や手術のために活動を中断して私費一時帰国を余儀なくされる方がいます。途上国では「痛む歯は抜く」など治療、衛生面、高額な治療費などが問題になることが多くあります。入所前に治療を終了しておいていただくと共に、現在症状がなくても受診しておくことを強くお勧めします。

お知らせ
問い合わせ/提出物送付先

お問い合わせ先

JICA海外協力隊合格者窓口

045-719-5182

トップへ