計画の妥当性

今回評価したプロジェクトは、評価実施時点においても総じて相手国側の開発ニーズに合致しており、高い妥当性、重要性が認められた。なかには、トルコ「地震防災研究センター」(プロジェクト方式技術協力)のように、協力期間中に大規模な地震が発生したことにより、その重要性がいっそう高まったプロジェクトもあった。

しかしながら、プロジェクトの妥当性はあまり高くないと指摘されたプロジェクトもあった。象牙海岸「内視鏡」(第三国集団研修)では、フランス語圏アフリカ諸国では内視鏡技術のニーズは高いものの機器が十分整備されていないため、研修で習得した技術が活用されるには内視鏡機器が整備されることが前提条件であると指摘された。一方、エジプト「建設機械訓練(パレスチナ対象)」(第三国集団研修)では、これまでの研修によってパレスチナの建設事業の規模に見合う数の技術者が育成された結果として、今後の継続の必要性はあまりないとの結論を得た。