産業振興の北海道モデル(クラスター・アプローチ)を学ぶ!途上国の産業振興担当官(その2)

2020年3月31日

馬の資料館にて。馬とともに開拓が為された歴史を学ぶ。

多彩な農産品加工商品に驚くイバンさん(メキシコ)いい笑顔です。

JICA北海道(札幌)では地域開発、保健医療、農畜産業、教育、社会基盤整備といった分野でアジア、アフリカ、中近東、中南米などの開発途上国の技術者・行政官などを対象とした研修を、道民の方々の協力のもとで行っています。

今般、昨年11月~12月にかけて実施された「クラスター・アプローチによる産業振興(B)」コースのJICA研修の現場をご紹介いたします。北海道では中小企業や研究機関、関連団体が組織的・地理的に集積し、産業クラスターを形成することにより、経済発展を果たしてきました。開発途上国においても、将来を見据えて既存産業のクラスター推進が求められるようになり、エジプト、エチオピア、インドネシア、キルギス、メキシコ、ミャンマー、パレスチナ、チュニジア、ベトナムから9か国10名がJICA研修に参加しています。

北海道農業のクラスター事例では、とかち財団や馬の資料館(帯広市)を訪れてお話を伺いました。メキシコから参加のイバンさんは、農産品加工の種類の多さに大きなジェスチャーで驚きを表現されていました。キルギスから参加のサンジャーさんは、馬とともに開拓した歴史はキルギスと重なるようで、館内ガイドのように馬具の説明をしてくれました。馬の資料館の隣には飲食店や交流スペース、土産物屋、ばんえい競馬場があり、地域クラスターの推進状況とそのメリットを実感できた模様です。本研修コースは次年度も同時期に実施予定です。