横浜市4姉妹都市連携55周年<ムンバイ、マニラ、オデーサ、バンクーバー>事業とJICA横浜 ポートテラスカフェのコラボ企画

2020年9月29日

4カ国の料理

 JICA横浜が位置する横浜市は昭和40年(1965年)にインドのムンバイ市、フィリピンのマニラ市、ウクライナのオデーサ市、カナダのバンクーバー市と姉妹都市提携し、今年が55周年にあたります。
 その周年行事の一つとして、横浜市国際局国際連携課と当センターで企画した、4都市ゆかりの料理メニューがポートテラスカフェに登場します。
 期間は10月5日(月)~10月31日(土)です。
 週替わりでムンバイ、マニラ、オデーサ、バンクーバーの順になります。

 今回は、JICAとは比較的接点が少ないウクライナのオデーサとカナダのバンクーバーの2都市について、映画を通じたエピソードをご紹介します。

 オデーサはウクライナ南部の黒海に位置する港湾都市です。美しい保養地として有名ですが、1905年に起きた戦艦ポチョムキンの反乱の舞台でもあります。上陸した乗組員を迎え犠牲者を追悼したオデーサ市民に対し、現地司令官に派遣されたコサック兵が無差別に発砲し多数の死傷者が出ました。この事件を題材にした旧ソ連映画の傑作「戦艦ポチョムキン」(1925年公開)に描かれた、撃たれた母親の手を離れた乳母車がオデーサの階段を下りていくシーンは、後にアメリカ映画の「アンタッチャブル」でも応用されました。

 バンクーバーはカナダ太平洋岸の中心都市です。大陸横断鉄道の終点で天然の良港でもあり、経済的にも発展しています。1900年初頭から日本人が移住し、カナダ人の半分以下の賃金で勤勉に働くために重宝されつつも、仕事を奪われたとするカナダ人の反発を買ってしまうという悪循環があったそうです。そのような時代に日本人の誇りを示すべく「バンクーバー朝日」という野球チームが1914年に結成されました。当時のカナダ人社会と日本人社会間の空気にも配慮し、抗議もラフプレーも禁止したチームの姿勢は結果として日本人のみならずカナダ人からも応援されるチームになったそうです。2014年に公開された邦画の「バンクーバーの朝日」に詳しく描かれています。
 なおバンクーバー朝日のオリジナルTシャツをJICA横浜2階の海外移住資料館に展示していますので、是非ご覧ください。