自分には向いていないと思っていたJICA海外協力隊。
手工芸のOGとの出会いが、道を開く。
大学時代、フィリピンの少数民族の村で生活条件が厳しい中でもおしゃれを楽しんでいる現地の女性を見て、日本とは経済力や文化が違っても“共通する生活の喜び”があることを知りました。それから、違う文化圏の人たちとより深く交流したいと思うようになったんです。
大学卒業後は手工芸用品のメーカーに就職。営業アシスタントとして働く間も、異文化への興味は尽きませんでした。「本当に自分がしたいことは何か?」を考えたとき、思い出されるのはフィリピンのことばかり。ただ、JICA海外協力隊には看護師や井戸掘りのような即戦力でないと参加できないと思っていました。私は、ボランティアマインドというより自分の興味のために開発途上国に行きたかったので、協力隊向きではないと考えていました。
応募に至ったのは、試しに参加してみた説明会で手工芸のOGと出会い、「インドアでチクチクやるのが好きなタイプに途上国に行こうとする人は少ないだろうから、私でも行けるかもしれない」と思えたからです。