自分の成果を実感できるボランティアとは何か。
それを確かめるために、アフリカの地へ。
初めてのボランティア活動は、学生時代にバックパッカーとして立ち寄ったインドで、友人と一緒に孤児の子どもの家で身の回りの世話をする活動でした。そのときに、ボランティアの面白さに目覚めながらも、1週間という短期間の中で、自分がやったことが本当にその人の役にたったのかということを自問しました。やるならもっと長期間で、成果をしっかり実感できる活動をしたい、そんな気持ちを強く持つようになり、そういった活動ができるJICA海外協力隊へいつか参加したいと考えていました。
大学卒業後に、社会人経験も必要と考え、外資系製薬会社に就職してMR(医薬情報担当者)の仕事をしながら、休暇のたびに短期ボランティアに参加しました。MRとしての営業結果も出てきた時期でしたが、次第に心の中にしまっていた長期ボランティアへの夢を叶えたいと考えるようになります。そして6年間勤務した会社を退職し、JICA海外協力隊に応募しました。バックパッカー時代に、アジア各国はほとんど回ったのですが、アフリカだけは、自分の中で“最後のフロンティア”として、協力隊の立場になってから足を踏み入れようと考えていました。