「世界を変えたい」、出会った1枚のポスター。
新しい挑戦、世の中に役立つ起業の種探しへ。
実業家だった祖父やビル・ゲイツに刺激を受け、小学校高学年の頃から「世界にインパクトを与えたい」という漠然とした思いを持っていました。その後起業に興味を持ち、起業家を目指すように。大学在学中にロボットベンチャーを起業したのですが、経営の経験不足で頓挫しました。一念発起、基礎から経営を学ぶためベンチャー企業に入社し、翌年には大企業の新規事業立ち上げをサポートするコンサルティングファームに転職し、起業に必要なノウハウを身につけました。仕事にも慣れてきた入社4年目の頃、今後のコンサルタントとしての“道”は予測できるものの、起業するという当初の目的をすっかり見失ってしまっている自分に気づき、どこか心がもやもやする日々が続きました。
そんなある日、地下鉄の駅で、ある交通広告のポスターに目がとまりました。それがJICA海外協力隊との出会いでした。当時は協力隊についてほとんど知らなかったのですが、調べてみると開発途上国へ行き、その国が抱える様々な課題を解決するため、地域密着型で支援活動をするという活動内容に興味が湧きました。
ちょうどその頃、リーマン・ショックやギリシャ危機の影響もあり、社会全体に閉塞感が漂っていました。「ただお金を稼ぐだけの事業ではなく、世の中に役立つ新しいことに挑戦したい」という思いが強くなり、すぐに説明会に参加。コンサルタントのキャリアを生かしつつ英語力を身に付け、未来の起業の“種”を見つけられたらと考え、JICA海外協力隊に応募しました。