マタディ橋維持管理能力向上プロジェクト

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建設当時と変わらぬ様子のマタディ橋。

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維持管理に取り組むOEBK職員。

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日本人専門家とともに現状調査。

マタディ橋は1983年に我が国の有償資金協力支援でコンゴ民主共和国(以下、コンゴ民)に建設された吊橋であり、世界第2位の流域面積を誇るコンゴ河にかかる唯一の橋である(全長720メートル)。同橋は河川港であるバナナ港、ボマ港、マタディ港と、首都を繋ぐ幹線に位置する陸運の要衝であり、コンゴ民の経済活性化に寄与している。また、建設当時、多くの日本人が現地入りし、コンゴ民現地スタッフとともに建設に取り組んだことから、日本とコンゴ民の友好の象徴として国民に親しまれている。

マタディ橋の維持管理は建設当初よりバナナ・キンシャサ交通公団(OEBK)が担ってきた。コンゴ民国内の政治的混乱のためJICAの協力が途絶えた期間においても、建築当時に移転された維持・管理マニュアルを用い、OEBKの自助努力により適切に管理されてきた。しかし、30年を経た現在、現状に見合った維持管理が必要であるとともに、吊橋の維持管理の手法も向上している。このような状況に対し、JICAは本プロジェクトにおいて、マタディ橋の現状調査を実施し、維持運営管理計画の策定、さらに維持管理マニュアルの更新に向けた支援を実施している。

これまで、建築当時に技術を得たOEBK職員を中心に維持管理が行われていたが、技術者の高齢化が進み、若年層への技術移転が急務となっている。JICAは、日本国内での研修とともに、現地に専門家を派遣しての実地訓練を行うことで、新たな技術を身に着けた次世代の技術者育成を支援している。

【スキーム】
技術協力プロジェクト
【実施期間】
2012年3月〜2015年3月
【実施地域】
バ・コンゴ州マタディ市
【実施機関】
バナナ・キンシャサ交通公団(OEBK)

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