JICA研修員が奈良県立橿原高等学校を訪問しました!

2023年10月25日

コロナ禍で実施が見送られていた、開発途上国からのJICA研修員(以後、研修員)との交流プログラムが今年度から再開され、再開後初めてとなる交流会が奈良県立橿原高等学校にて実施されました。

今回の交流プログラムでは「文化遺産及び地域社会と共生する持続可能な観光開発」研修の参加のため2023年10月5日から11月7日の期間で来日しているブータン、エジプト(2名)、エチオピア、ジョージア、ヨルダン、ペルー、東ティモールの研修員8名が、橿原高等学校1年生の 皆さんと交流 を行いました。

まずは高校生・JICA研修員 全員が体育館に集合し「歓迎セレモニー」からスタートしました。生徒の皆さんは、司会、歓迎の言葉、高校の紹介など、役割を分担し、事前に練習を重ね、当日は全て英語で進行しました。
セレモニーでは、研修員からも簡単な自己紹介や、母国語の挨拶紹介を行いました。
母国語の挨拶紹介の場では、その場にいる全員で声を出して挨拶を行いました。学校で学ぶ英語とは違う、普段なかなか聞くことのない言葉に楽しく接する機会となりました。

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セレモニー後は各クラスに分かれての プログラムに移り、まずは係の生徒が研修員を教室まで案内しました。
プログラムでは、 生徒 から奈良県の概要や、奈良県の誇る文化財などについて、研修員にプレゼンを行いました。
また、研修員も準備をしてきた写真などを使って、自身について、母国について改めて紹介しました。その後は、研修員が持参した現地の民芸品を生徒が実際に手に取ったり、研修員が母国の踊りを紹介してクラス全員で踊ったり、それぞれのクラスで異文化交流を楽しみました。
最初は生徒の皆さんも研修員も、やや緊張した面持ちでしたが、最後にクラスで集合写真を撮るころにはすっかり打ち解けてリラックスした様子でした。

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クラスでの交流が終わった後は、放課後のクラブ活動見学の機会をいただき、研修員は日本文化に関する「茶道部」「書道部」「剣道部」「日本拳法部」「弓道部」を訪れました。
クラブ活動見学も係の生徒が担当の研修員を誘導しながら進めました。
とても短い時間ではありましたが、実際に研修員もそれぞれの部で活動体験を行いました。

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担当の先生からは今回の交流を終え、「あの日の(研修員との)出会いは確実に生徒たちの中に国際的な視点を持つという種をまいてくれたようです。」と感想を頂きました。

生徒の感想(抜粋)

  • 相手のことをもっと理解するために英語を頑張ろうと思った。
  • 書道体験を自ら積極的に楽しそうに行っている研修員さんを見て、私たちも楽しくなった。英語がペラペラじゃなくても、身振り手振りや伝えたい気持ちがあれば文化・言語の壁を越えることができたので、とても嬉しかった。
  • 普段使っている英語とは全然違い、それぞれの国のアクセントを持った英語に理解するのが難しかったが、言葉でなく伝わるものもあり、とても濃い時間になった。
  • 東ティモールではダンスが歓迎の気持ちを表すものだと知ることができた。