【過去の企業展示at JICA関西ロビー】 2019年7月~9月末 株式会社グランソール免疫研究所と株式会社大和農園

JICA関西では、開発途上国で活躍されている企業様の製品・サービス等を1階ロビーにて展示しています。

2019年10月3日

今回ご紹介させていただくのは、JICAの民間連携事業を活用して途上国でのビジネス展開を目指している株式会社グランソール免疫研究所様と株式会社大和農園様の2社です。

奈良県宇陀市で人間ドックや免疫細胞治療の施設を運営しているグランソール・グループ。グランソール免疫研究所様とグランソール奈良様は、現在、ベトナムでがん治療のための医療サービスの質向上に向けた基礎調査を実施中です。ベトナムでは経済成長に伴うライフスタイルの変化により生活習慣病の患者数が増加しており、胃がんでの死亡者数はアジア第1位、肝臓がんによる死亡者数はアジア第2位と言われています(2012年WHO統計)。このような背景のもと、同社はハノイ医科大学と連携して「がん免疫細胞療法」を広く国内で普及させ医療サービスの質の向上を図ると同時に、予防医療の観点から効果的な健康診断の実現も目指しています。

奈良県天理市の株式会社大和農園様は、来年にちょうど創立100周年を迎える日本の草分け的な種苗会社であり、育種研究開発や種苗販売を行っています。同社がJICA事業を実施中のミャンマーは、マメ類の生産量が世界第2位を占めるほどの農業大国ですが、適切な品種選定がなされていない等の理由により、生産性の低さが問題となっています。そこで、ミャンマーで改良されたケツルアズキやリョクトウの試作をし、栽培成績が良く、高い市場性を示す品種を選定しました。今後、政府機関と協力しながら、優良種子の生産と販売の技術を改善することで、生産性と農家収入の向上が期待されています。

展示スペースでは、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)への貢献分野が分かるパネルや両社の紹介パンフレットもご用意しております。この機会に是非ご覧下さい♪