JICA×熊本県連携 豪雨災害からの復興推進事業「ひごラボ」が開始

　独立行政法人国際協力機構（JICA）は、12月23日に熊本県球磨地域振興局と覚書を締結し、人吉球磨地域における官民連携/住民参加型の復興・地方創生の取り組みモデルの創出に係る連携を開始致しました。

　JICAは2019年に熊本県と包括連携協定を締結し、地方創生や多文化共生の分野において連携を進めています。人吉球磨地域では、2020年の豪雨災害以降、災害ボランティア派遣やJICA協力隊による復興支援を行ってきました。今回の事業では、球磨地域の創造的復興に貢献するアイディアや提案を地域内外から募集し、地域の課題や取組とマッチングし(以下概念図参照) 、官民連携/住民参加型の復興・地方創生の一つのモデルとして熊本県が掲げる「災害からの創造的復興」達成に貢献することを目指すもので、2021年12月から2年間、JICAは専属事務局を配置し、業務に当たります。

　JICAは、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：近藤聡）と2021年12月21日に業務委託契約を締結し、同社が専属事務局として参画します。

　同日、本事業開始に際し、人吉市内のホテルサン人吉にて発足イベントを開催し、自治体首長や地域企業に向け、ひごラボの概要や今後の事業の流れを説明した後、木村敬熊本県副知事は災害からの復旧・復興を契機とした、新しい地方創生の在り方を被災地人吉球磨から発信する意義について述べられ、北岡伸一JICA理事長は国際協力事業にも活用可能な官民連携の復興モデルを同地域にて創出していくことへの期待を述べました。

(左から)JICA北岡理事長、JICA九州吉成所長、熊本県球磨地域振興局竹田局長、熊本県木村副知事

■ひごラボ概要図