マラウイボランティアレポート「カブドゥラでの1年間」

2022年12月1日

名前:船田 ひかり
隊次:2021年度2次隊
職種:小学校教育
配属先:カブドゥラ小学校
出身地:北海道苫小牧市

マラウイに赴任してから1年間、大変なことがたくさんありました。慣れない火起こし、水汲み、穴トイレ、外でのお風呂、雨漏り、子どもたちからの無限「ボー!」攻撃(日本で言うと「やぁ!」とか「よっ!」という感じなど)あげるときりがありません。

そのなかでもメインの活動である授業はかなり大変でした。

まず、子どもたちに英語が伝わらない。私も子どもたちが話す現地語がわからない。お互い何を言っているのかわからない。そのため、子どもたちは授業を聞かずに騒いだり、遊んだり、授業にならないこともありました。子どもの中にはアジア人を侮蔑する言葉を投げかける子、馬鹿にする子、私が作った掲示物にいたずらする子もいて、自分の活動に意味や意欲を感じることができず、「任期短縮しようかな。」と思いました。

それでも、言葉がわからないなりに、「少しでも伝わってくれ!!」と下手くそな現地語を使ったり、絵や図を書いたり、子どもたちの騒ぎに負けない大声を張り上げ、とにかく必死に授業を行い、子どもたちと一緒に過ごしました。

今でも正直、英語は伝わらないし、子どもたちが何を言っているかもなんとなくでしかわかりません。

それでも、前のように授業中に騒いだり、遊んだりする子どもは少なくなりました。もし、騒ぐ子がいても子ども同士で注意しあい、子どもたちの誰かが教室を静かにさせてくれます。自分から「算数教えて」と言ってくる子、私を見つけると私のもとまで走ってきて、日本語であいさつしてくれる子もいます。その姿をみると、「ここにいて良かったな。」と思います。

この1年間、生活も活動もとても大変でした。それでも大変だと感じていたものが、今ではとても愛着を感じています。特に子どもたちと過ごす日々はかけがえのないものです。

【画像】

机・椅子が足りない中、一生懸命勉強をする子どもたち

【画像】

掛け算の練習風景

【画像】

休み時間中に私の真似をして掛け算練習をする子ども1

【画像】

休み時間中に私の真似をして掛け算練習をする子ども2

【画像】

単元テストで名前を書きなさいと指示すると日本語で書いてくれた子がいました。