【開催報告】「2020年度高校生国際協力体験プログラム」を開催しました

2021年1月8日(金)に「2020年度高校生国際協力体験プログラム」を実施しました。今年は、オンラインでの開催。道内各地の高校生17名が参加してくれました。高校生ファシリテーターによるSDGsワークショップやJICAラオス事務所の現地スタッフとの対話とランチ交流、身近な食べ物であるバナナを通して私たちと世界のつながりを実感し、新たな視点が得られるワークショップなど盛りだくさん。5時間があっという間のオンラインプログラムとなりました。

2021年2月8日

「2020年度高校生国際協力体験プログラム」を開催しました

募集チラシ

MDGsについて

ラオス事務所のみなさん

ラオスの結婚式

【SDGsワークショップ】 開会式の後、高校生によるファシリテーションでSDGsワークショップがスタート。池田高校から参加してくれた十河君のファシリテーションにより各グループでのディスカッションの後、全体で意見交換を行いました。SGDsの生まれた背景や参加高校生の持っていたイメージと現状のギャップを見える化する素晴らしいワークとなりました。

【ラオスとの交流】 続いてJICAラオス事務所のスーサダーさんが登場。ラオス語と英語を使ってラオスについて知る時間が始まりました。中にはスーサダーさん自身の結婚式の様子やいつも買い物に行っているマーケットの様子も。実物も使いながら多種多様なバナナの紹介もありました。これが次のワークの伏線となっていきます。

【バナナワークショップ】 次の時間はバナナワークショップ。ロールプレイの手法でバナナの生産現場の人々と消費の現場である日本国内の人々、そして輸出入に関わる人々の立場や感情を共感的に理解し、考える時間となりました。参加した高校生たちからは演じることの楽しさ、演じながら気づいた事についてたくさんの発言がありました。

【ランチ交流】 ランチタイム冒頭には日本側ラオス側両方から「私のお昼ご飯」紹介タイム!その後、高校生は3グループに分かれて自由におしゃべりを楽しみながらお昼を食べました。ラオスのスーサダーさんたちは順番に各グループを訪ねて交流を楽しんでくれました。ランチタイムの最後には全員でスーサダーさんへラオス語でお礼を伝えました。

【飢餓をゼロに】 ランチ後は、高校生ファシリテーターによるSDGsワークショップ第二弾を開始。このワークは池田高校の沼田さんが担当。「目標2:飢餓をゼロに」にテーマを絞り込み、地元の池田町の子ども食堂の事例を起点にプレゼンをスタート。SDGsの振り返りの時間も設けたうえで世界の飢餓の現状とその原因、解決に向けての行動について高校生の仲間と対話を進めていきました。バックキャスティングの考え方も踏まえて、3つの視点から「なにができるか」アイデアを出し合い、私たち自身の行動変容につなげる大切な時間となりました。

【まとめ】 最後のまとめの時間には2030年の自分についてイメージし、紙の上に大きく書き込み、その自己イメージを名刺代わりに使いながらランダムにブレークアウトルーム(チーム分け)を複数回実施し、最後の交流を楽しみました。閉会式にはJICA北海道(帯広)代表の沢田からのメッセージが高校生に伝えられ、全員で記念撮影(スクリーンショット)を行って終了となりました。


参加者の感想より(アンケートからの一部抜粋)

日本とラオスのお昼ご飯紹介

バナナの葉の利用方法

ラオス語でありがとう

飢餓をなくすためには

2030年の自分を手に記念写真

・いろいろな高校の人やラオスで働いている方々と話して、さまざまな価値観に触れて、もっと広い視野で問題を捉えようと思いました。また、参加後SDGsについてもっと深い部分を知りたいと思うようになりました。

・身の回りに居る友人とは語らないジャンルの話だったので同年代の人達と有意義な話し合いができた。自分よりも知識がある方ばかりで、魅了された。また、何処かで会えたら嬉しいなと感じた。

・今までは世界のSDGsの状況にフォーカスしてきたが、日本の状況も詳しく知ることができて考え方が明確になった気がします。

・私が通っている高校は海の近くにあるので、環境系のゴールをメインに活動しています。ですが、経済やジェンダーなどには中々結び付ける事が出来なかったのが難点でした。

・JICAのプログラムを通して、周りの色々な意見を聞くことが出来て、自分の考えを広げる事が出来たし、環境だけでなくもっと巻き込んで大きな事が出来るのではないか?と思いました。

・これからも活動を続けて、SDGsを皆が意識できるような世界になるように頑張っていきたいです。

・とても濃い内容だった。持続可能な社会に向けては、私達一人一人が身近な問題点に興味を持ち、自分事として考え、知人と共有し、深めていく必要がある。自己中心的な考えを捨て、広い視野を持ち生きていく事が大切だと感じた。まずは、「私」が行動を起こす。それを続けた結果スウェーデンの運動家グレタトゥンベリさんのように世界に問題提起を発信していけるようになるのだと思う。

・私はこのようなプログラムに参加することがとても大きな一歩だと思います。持続可能な社会を作るのも環境を破壊するのも人間なので、一人ひとりの意識がとても大切だと思います。もっと多くの人がそのことに気づき行動しないといけないと思うので、まずは質の高い教育が必要不可欠だと思います。


JICA北海道(帯広)では、来年度も高校生を対象とした国際協力体験プログラムを実施する予定です!自分の学校の外に出て、世界に関心を持つ同世代と出会い語り合う経験は貴重な機会。次回のプログラムを楽しみにしていてくださいね!