【開催報告】「2021年度高校生国際協力体験プログラム」を開催しました

2022年1月7日(金)に「2021年度高校生国際協力体験プログラム」を実施しました。昨年に引き続きオンラインでの開催となり、道内各地(帯広市、池田町、根室市、北見市、興部町、札幌市)の高校生15名が参加しました。

2022年1月21日

世界を旅するように学ぼう・話し合おう!

【画像】JICA 北海道センター(帯広)では、毎年、高校生のみなさんに、開発途上国の現状やその多様な価値観を知り、日本と開発途上国の関係や国際協力の大切さを理解してもらい、日常生活の中でどう行動につなげるかを考えてもらうための「高校生国際協力体験プログラム」を実施しています。

今回はオンライン開催ならではの利点を活かして、ラオス・パラオ・ウガンダの 3 ヵ国とつなぎ、現地のJICAスタッフや派遣中の JICA 海外協力隊員、草の根技術協力プロジェクトで活動中の国際協力の専門家との直接対話や交流を行いました。プログラムのサブテーマである「水」に関連したワークショップを行ったり、各国の文化や課題を現地から直接教えてもらったりしながら、仲間と共に考え、話し合っていただきました。

ラオス・パラオ・ウガンダの3ヵ国をオンラインで訪問!

【画像】【1ヵ国目・ラオス】
東南アジアの国、ラオスからは、JICAラオス事務所のスタッフ・スーサダーさんが参加し、国や文化についてクイズを交えて紹介しました。またテーマ「水」について、ラオス国内を流れるメコン川のダム開発に関する課題を説明。これが、続くワークショップの伏線となっていきます。

【ワークショップ「メコン川の恵みと開発」】
オンライン上で3つのグループに分かれ、ワークショップを行いました。舞台をラオスからカンボジアに移し、国際河川であるメコン川流域のダム開発について、ロールプレイを通してさまざまな人の意見を知り、ダム開発の是非について考え、話し合いました。
(本ワークショップで使用した教材は、開発教育協会(DEAR)の著作物です。詳細は http://www.dear.or.jp/book/ を参照して下さい。)

【画像】【2ヵ国目・パラオ】
次に、太平洋に浮かぶ常夏の島、パラオでJICA海外協力隊として活動する前田司さんとオンラインでつなぎました。JICA北海道センター(帯広)での勤務経験もある前田さんは、パラオのスーパーマーケットや大学、自身の職場などを案内。今までにパラオで活躍してきた協力隊の紹介コーナーでは、協力隊で募集される職種の多様さを知りました。また、パラオ人同僚のエリンソンさん、イチローさん(イチローは苗字!)の協力も得て、「ベントー」「ダイジョーブ」など日本語由来の単語が多く使われるパラオ語に関するクイズを行いました。

【画像】【3ヵ国目・ウガンダ】
最後に、東アフリカの国ウガンダからはJICA 草の根技術協力事業の業務調整員として活動する大木さんと、以前に帯広畜産大学大学院でJICAの長期研修員として学んだ経験のあるベネディクトさんが登場しました。日本語が堪能なベネディクトさんによるウガンダ紹介、お2人が取り組むプロジェクト「マダニとマダニ媒介感染症制御による畜産農家支援プログラム」の紹介等を行いました。参加者からは英語での質問もなされるなど、双方向でのやりとりは大変盛り上がりました。

参加者の感想より(アンケートからの一部抜粋)

【画像】〇普段体験できないことを体験できたし、日本とは違う価値観や国の状況を聞いて、さらにイメージを深めることができました。ダム建設のメリット・デメリットはこれから解決すべき問題だと感じました。

〇今まで想像でしかなかった、青年海外協力隊や実際に海外で勤務されているJICAの方のお話を聞けて、とても良い刺激になりました。ありがとうございました。

〇パラオがとても親日なことと物価が高かったこと、陽気な雰囲気が印象に残った。ベンさんと大木さんのお話がとても楽しかった。

〇対面じゃないので気軽にチャット機能を使って質問できたりしたのが良かった。

〇とても楽しい一日でした!たくさん交流もできて今後のことに自信をもってできそうです。今後このような機会があればまた参加したいです。

JICA北海道センター(帯広)では、来年度も高校生を対象とした国際協力体験プログラムを実施する予定です!自分の学校の外に出て、世界に関心を持つ同世代と出会い語り合う経験は貴重な機会。次回のプログラムを楽しみにしていてくださいね!