ASDP事業実施監理能力強化計画プロジェクトフェーズ2

  • 種別:技プロ
  • 案件名:ASDP事業実施監理能力強化計画プロジェクトフェーズ2
  • 実施地域:全国(ザンジバルを除く)
  • 協力期間:2011.8〜2015.6
  • 実施機関:農業食糧安全保障協同組合省
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中央省庁が必要とするデータの収集可能性を話し合う、M&E作業部会メンバーと州、県の職員

タンザニア政府が2006年から進めている農業セクター開発プログラム(ASDP)の効果をモニタリング・評価するため、ASDPを実施する農業セクター関連省庁(農業食糧安全保障協同組合省、畜産漁業開発省、産業貿易省、首相府地方自治庁)により構成されるモニタリング・評価(M&E)作業部会が設置され、設定された開発指標に関連する情報や農業開発の動向を把握するための情報の収集と分析が行われています。しかし、村レベルから農業データ(例えば、農作物の収穫量、家畜の数など)を収集し報告する制度は不十分で、中央の農業セクター関連省庁においてセクターの動向を正確に把握することが困難な状況でした。

2008年3月から2011年3月まで実施された技術協力プロジェクト「農業セクター開発プログラム(ASDP)事業実施監理能力強化計画」においては、村から中央に至る「農業データ定期報告制度」(AgriculturalRoutine Data System:ARDS)の改善とその運用にかかる人材育成を目指し、モロゴロ、ドドマの2州4県をパイロットとして協力を行いました。その結果、ARDSの改善が図られ、その全国展開に向けた関係者の能力強化も一定レベルに達したことから、タンザニア政府は後継案件の実施を要請し、2011年8月からARDSの全国展開を目指す本プロジェクト(フェーズ2)が開始されました。

ASDPが対象とするタンザニア本土の全ての県を対象に、ASDPを実施する農業セクター関連省庁(農業食糧安全保障協同組合省、畜産漁業開発省、産業貿易省、首相府地方自治庁)により構成されるM&E作業部会メンバーを主たるカウンターパートとして、ARDSの全国展開とARDSにより収集されるデータの質の向上・分析の強化に向けて、中央省庁・州・県レベルの関係者への研修、運用指導を行っています。

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