東アフリカ共同体(EAC)事務局広域インフラ開発アドバイザー

  • 種別:個別専門家
  • 案件名:東アフリカ共同体(EAC)事務局広域インフラ開発アドバイザー
  • 協力期間:2007年から(直近では2019年1月~2022年1月)
  • 派遣先機関:東アフリカ共同体(EAC)事務局

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ルスモ国境(ルワンダ-タンザニア)OSBP施設は、JICA支援により建設されました。

東アフリカ共同体(EAC)は、タンザニア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、南スーダンの6ヵ国が加盟する地域共同体で、タンザニアのアルーシャに本部を置いています。EACは地域統合を目指して経済統合(関税同盟、共通市場、通貨統合)および、将来的な政治統合も視野においています。一方で加盟各国の経済社会の発展のためには、域内の経済社会活動を活性化させることも重要であり、国をまたがる運輸交通・電力などの経済インフラ整備を進めることが加盟各国にとって重要な課題のひとつとなっています。

JICAは、2007年以来EAC事務局内のインフラ局への専門家派遣を継続しており、同専門家は広域インフラ整備に係る政策アドバイスや調整・支援を担っています。具体的には、地域内の貿易円滑化に資するOSBP(ワン・ストップ・ボーダーポスト(注))に関する法律や規則の整備、域内の自動車規制の調和のための法整備などを支援してきました。また、近年EAC域内でも課題となってきた道路交通安全対策への対応についても協力をしています。JICAは今後も東アフリカの経済活性化にむけ広域での発展に貢献するインフラ整備とともに専門家の継続派遣によるソフト面での協力を行っていきます。

(注)ワン・ストップ・ボーダーポスト:陸路で国境を接している国同士では、人や貨物の移動において、出国と入国のための出入国検査、税関検査などを国境の両側で行っていましたが、同じような手続きを別の場所で2回行うため、国境通過に長時間を必要とし、旅客の移動や物流の妨げとなっていました。これを同じ建物でまとめて行えるようにして通過のための所要時間を大幅に減少させる狙いで整備しています。