香川らしい国際協力プロジェクト「ベトナム国ハイフォン市一般行政人材育成プログラム」

  • 協力期間:2007年4月〜2010年3月
  • 実施機関:
    • 日本側:香川県
    • ベトナム側:ハイフォン市

概要

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香川県庁各課による講義

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「指定管理者制度」に関する現地研修

ベトナムは、1986年に採択されたドイモイ政策のもとで飛躍的な経済成長を続けていますが、経済が発展するにつれ、社会主義統制経済を念頭に置いた既存の行政制度が、経済成長の制約条件となっている現状がありました。このため、ベトナムでは、1990年代初頭から、国際機関や各国政府による技術支援を得ながら、抜本的な行政改革に向けた取り組みが進められてきました。

これまで香川県は、ベトナム国内外の経済交流点であり、ベトナム第3の海港都市であるハイフォン市と、地理的環境が似ていることから、代表団による相互訪問などを通じて交流を図ってきました。また、本県出身の青年海外協力隊が活躍するなど、草の根レベルでの協力も行ってきました。

こうした背景から、JICAは、香川県からの提案を受け、同県と友好関係にあるハイフォン市に対し、草の根技術協力事業を行っています。この事業では、ハイフォン市から研修員を受け入れ、県庁各課による講義や行財政運営・企業誘致の手法や行政改革についての研修を行っています。加えて、ハイフォン市に専門家を派遣し、現地でワークショップを開催しています。

この事業を通じて、香川県が保有する一般行政のノウハウを活用し、ハイフォン市の人材育成及び行政改革・企業誘致の取り組みを促進することが期待されています。