家政・生活改善
「家政・生活改善」隊員とは?
女性や子どもを含めた人々の生活が、家庭や地域全体で良くなっていくよう、地域コミュニティや学校等で、主に衣食住やくらしの改善に関わる活動を行います。栄養や衛生などの生活全般の改善、所得創出を通じた女性の自立支援や、地域おこしに繋がる活動もあります。
例えば・・・
生活改善普及員として、地域に適した余剰作物の保存・加工方法の提案
女性の自立支援を目的とするセンターで、収入創出につながる技術(ジャム、小物製作など)の指導
職業訓練コースにて、料理・裁縫・食品加工の指導等があります。
-
職業訓練校で家庭科のカリキュラム改善に向けワークショップを行う隊員(スーダン)
-
小物作りを教え農村女性の所得創出支援を行う隊員(パラグアイ)
-
農村で生活調査を実施する隊員(ザンビア)
「家政・生活改善」隊員には何が必要?
地域や学校のニーズを把握しつつ、住民や同僚等を巻き込みながら活動を行うため、下記の力が役立ちます。要請内容によっては特定の知識や技術が必要となります。
- ・企画・運営力
- ・指導力
- ・「食」に関する知識や技術、または「被服」関連の知識や技術、またはマーケティングの知識や経験等
活動に役立つ資格(必須ではありません):家庭科教員免許、食関連の資格(栄養士、栄養教諭、調理師、フードスペシャリスト等)、パタンナー、消費生活アドバイザー等
「家政・生活改善」隊員のシゴト Q&A
- どういった経験を持つ人の応募が多いですか?
-
家政系の専門学校や短大・大学を卒業された方のみならず、多様なバックグラウンドの方が応募しています。例えば、食関連の資格あるいは経験をお持ちの方、食品や服飾メーカー等の勤務経験者、マーケティングや営業経験等がある方と様々です。男女問わず、応募・合格されています。
- 「食」に関連した活動ができればと考えています。どのように職種を選んだらよいでしょうか。
-
関連職種としては、「料理」「栄養士」「食品加工」等がありますので、ご自身の経験や技術を活かせて、関心が持てる要請を探してみましょう。「家政・生活改善」は、管理栄養士・栄養士といった資格は原則必要としておりません。住民や学校の生徒に寄り添いながら、対象者や地域の生活をより良くしていくための幅広い視点での取組みが求められています。
- 家政系の専門学校・短大・大学を出ましたが、資格は取得していません。受験可能でしょうか。
-
可能です。要請によっては資格ではなく、基礎的な家政学の知識と経験を求めることもありますので、是非とも自分に合った要請を見つけて挑戦してみてください。
- 衣食住などの家政系の知識については自信がありますが、国際協力や開発学などを学んでおらず、言語などにも自信がありません。
-
現地で求められる知識や経験があれば受験は可能です。派遣前訓練において基礎的な調査手法や派遣国の開発方針、派遣予定国の言語などを学びますので、受験をされるときに、開発学などの深い知識の獲得ができていなくてもその後、学んでいくことで対応できます。
関連記事
画面の見方はこちらをご覧ください。