一人旅でのフィリピン人の青年との出会いから、
JICA海外協力隊への参加と途上国支援を目指す。
学生のころから一人旅が好きで、カンボジアなどを旅するうちに自分が暮らしている環境と開発途上国との違いに純粋に驚きを感じました。そのころから「青年海外協力隊で途上国の手助けをしたい」と思ってはいましたが、自分の力で何ができるかは分かりませんでした。
銀行に就職して2年目に休暇で訪れたフィリピンで、親切な現地の若者に出会って街を案内してもらい、「ああ、国籍が違う人ともこんなに仲良くなれるんだ」と感動しました。彼は訳あってストリートで暮らしていたのですが、私は彼が「フィリピン人だから」ではなく「仲良くなった友達だから」こそ、なんとかしてあげたいという気持ちが湧いてきました。
これをきっかけに再び途上国への興味が湧いたとき、協力隊の広告を見かけました。銀行を辞めることを親に反対され、文化や生活レベルの違う途上国で生活できるのかと不安もありましたが、「行きたい」という気持ちが勝り、応募。念願叶って理数科教師としてラオスへの派遣が決まりました。