もっと深く世界を知りたい。
JICA海外協力隊はそんな思いを叶える場所。
中学・高校時代はバスケットボールに熱中し、大学に進学してからはガラッと自分の人生を変えたいと思い、海外へ一人旅に出ました。最初に訪れたカンボジアは開発途上国が抱えるさまざまな問題を凝縮したような場所。多くのストリートチルドレンを目の当たりにして強い衝撃を受けるとともに、自分と違う環境に暮らす人たちの世界をもっと深く知りたくなり、大学時代にはアジアを中心に20か国ほど旅行しました。
周りが就職活動を始める時期になっても会社員として働く自分を想像できずにいた頃、偶然電車の中でJICA海外協力隊の広告を目にしました。調べてみると、興味のあった開発途上国に2年間住んで、自分の持っている知識を生かして活動ができる。自分のやりたいことをするのに最適な道だと思い、大学卒業後、すぐに応募しました。
ただ、応募当初、気になっていたのは語学力です。学生時代はまったく英語ができず、大学生のときに受けたTOEICも満足なスコアではありませんでした。それでも派遣前訓練(※1)ではネイティブ講師のもとで毎日5時間以上、英会話と文法をみっちり勉強したおかげで、ある程度の自信を持って現地に向かうことができました。同じ訓練所で「国際機関で働くことを目指している」という同期隊員に出会ったことも、「そんな道があるのか」という衝撃と共に、英語学習の大きな刺激になりました。その後、現地でも改めて語学力の大切さを実感し、任期中も空いた時間は常に英語を勉強する日々でした。
(※1) 2021年度現在は新型コロナウイルス感染防止対策として合宿期間の短縮や一部講座の休止を予定しています。