<イベント報告・佐賀>佐賀でJICA海外協力隊ナビ(2020年度第5回目)を開催しました!

2020年9月29日

協力隊ナビ9.20

質疑応答中

 2020年9月20日(日)、佐賀県国際交流プラザにてJICA海外協力隊ナビを開催しました。
 毎月第3日曜日に開催されるJICA海外協力隊ナビでは、協力隊経験者による活動報告やワークショップ、世界の現状や世界が抱える課題を知るドキュメンタリー映画上映などを実施しています。
 2020年度5回目のJICA海外協力隊ナビは新型コロナウィルスの影響を受け、先月に引き続きオンライン開催とし、帰国隊員による活動報告を行いました。
 今回の発表者は、ベナンで小学校教諭として活動された帰国隊員の方をゲストにお迎えしました。ベナンでは隊員活動中、図工教育の普及と質の向上を目的として活動されました。生徒への図工の授業だけでなく、同僚への図工教育の研修会を行い、実際に先生たち自身で作品を作ることで、作り方をマスターするのはもちろんの事、生徒が難しいところはどこか、教え方をどのように工夫すれば良いか等を学ぶ会を実施されたそうです。最後には、現地の方々のみで授業を行い自身はオブザーバーとして参加できるまでになったそうで、現地での図工教育の定着化に取り組まれました。
 そして帰国後も、ご自身の学校や佐賀県内の施設にて、現地での活動報告を行い、協力隊OBとしての活動を現在も続けられています。ご自身が見てこられたものを、それ以上でもそれ以下でもなく、ただ真実として語り、生徒や参加者の方々が持たれていた先入観や、現実とは異なるマイナスのイメージを払拭するお手伝いをする事が、知らない地であるアフリカへの興味・関心を持ってもらう事に繋がり、またそこに住む人々や現地から日本へ来られた方々にお会いした時のコミュニケーションもより良いものになると思うと語られました。
 現在、佐賀県内の在住外国人の人数は7,200人を超え、地方でも外国の方と接する機会は増えてきました。様々な国籍、ジェンダー、そして年齢の方々。多文化共生という言葉を耳にする昨今ですが、先ずは相手やその文化を知る事により、自分の中の「壁」を取り除く事に繋がり、それにより相手を受け入れ、相手に優しく接する事への第一歩に繋がると思います。まずは知る事。そのお手伝いを、この協力隊ナビを通して少しでも行えれば幸いです。
 間接的ではあるものの、オンラインで活動報告を実施することで、帰国隊員の方の素晴らしい体験や、得られた学びを多くの皆様にシェアが出来たことを大変嬉しく思います。今後も、オンラインでのイベントを引き続き行っていく事で、地域を越えた交流や情報共有に繋げていければと思います。

 ご試聴頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
 次回のJICA海外協力隊ナビは、10月18日(日)10時~11時を予定しています。次回もオンラインでの開催を予定していますので、ぜひご覧下さい。
【次回のご案内】
佐賀のJICA海外協力隊ナビは、毎月第3日曜日10時開催です。
1.参加料無料です。
2.申込不要です。
3.お気軽に、佐賀県国際交流協会Facebookへアクセス下さい。
  https://www.facebook.com/spira.saga

問合せ先:
JICAデスク佐賀 武田
TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp