観光開発アドバイザー

種別:個別案件(専門家)
実施地域:ダカール
実施期間:2013年3月〜2015年3月
実施機関:文化・観光省

セネガル国は、4つの世界遺産や、複数の景勝地、西欧に広く認知されたビーチリゾートなど観光資源が豊富にあり、フランス人を中心に年間87万人に観光客が訪れます。現在約10万人の観光産業従事者がおり貧困削減、経済成長における重要な産業の一つとして位置付けられ、セネガル国では国際観光客の受け入れ数を2015年までに200万人を目指すことを目標値とし、積極的な観光地開発や、観光商品開発、投資促進を目指し複数のプログラムの実施を計画しています。
しかしながら、同国では観光統計調査分析などが十分に行われておらず、また観光産業の中核を担う民間企業と観光関連行政機関との連携構築もなく、観光関連制度も十分に整備されていないなど、観光開発に携わる行政体制が脆弱です。観光関連産業に携わる人材不足なども起因して、観光開発に係る具体的な施策は実行へと移されていない状況の為、セネガル国政府から日本国政府に対して観光開発アドバイザーの派遣が要請されました。
突出した基盤産業のない「セ」国において、観光産業の今後のポテンシャルは高く、元来ホスピタリティ精神「テランガ」を持つと言われる国民性において、同様のホスピタリティ「おもてなし」の精神を持つ高水準の観光産業が発展した日本からの協力・戦略的な観光振興が推進されるよう期待が高まっています。