海岸浸食対策研修

種別:個別案件(国別研修)
実施地域:日本(本邦研修)
実施期間:2010年11月〜2013年3月
実施機関:環境・持続開発省環境局

セネガルの海岸は、砂浜(約300キロメートル)、マングローブ河口(約234キロメートル)及び岩場(約174キロメートル)からなりますが、海岸侵食の現象は、サンルイ、ダカール、ルフィスク、プティコート、ジョアール等のほぼ全ての沿岸都市で認めらています。海岸侵食の発生は自然現象に加えて人為的な要因も加わり、その発生原因は非常に多岐に渡りますが、主な原因としては、異常波浪の来襲、海岸構造物による砂移動の阻害、海岸での砂採取、ダムでの土砂堆積などが挙げられます。この状況に対し、セネガル環境・持続開発省(以下「環境省」)は同省の重点課題の一つとして「海洋及び沿岸侵食対策」を掲げ、緊急的な護岸対策を行い始めました。しかしながら、海岸侵食対策や気候変動対策の主管機関である窓口機関であるセネガル環境省環境局では、海岸侵食の原因やその対策に関する知見・知識レベルが十分に備わっていないことを問題としており、効果的な対策実施を促進すべく、セネガル政府は本邦における海岸侵食対策を主題とする国別研修を要請してきました。

研修参加者により抽出された課題をもとに、より有効な研修プログラムを作成し、またセネガルおよび仏語圏アフリカ諸国と共に、政策的なイニシアティブや周辺国との課題・対策の共有を目指します。