採択事業検索
採択事業の詳細情報をご紹介。
現地BOP層が生産者として事業に従事する場合、期待する生産・収穫量や製品の品質確保のために、企業と生産者間の信頼関係構築や事業に対する理解の浸透、能力強化のためのトレーニング実施等が必要となることから、人材育成に時間と労力がかかることが想定されます。
政府系機関や学術機関の人材育成プログラムを活用することで、良い人材の確保や育成が期待できます。
農林水産業セクター(アジア):
現地への養殖技術移転により、生産者の所得向上を目指すH社は、政府系機関が実施する訓練プログラムを受けた人材を自社事業に積極的に取り込むことで、自社による能力開発や技術トレーニングを実施することなく、優秀な人材を確保することに成功しています。
BOP層生産者を組織化し、トレーニングを行うことで、波及効果のある人材育成を行うことが可能となります。
農林水産業セクター(アフリカ):
株式会社坂ノ途中は、ウガンダで農薬や化学肥料を用いず、環境負荷の少ない有機農業技術を現地のBOP層農家に伝え、生産した野菜を高付加価値製品として販売することで、持続可能な農業の普及や農家の所得向上に取り組んでいます。当初は日本人スタッフが指導に赴いていましたが、徐々に現地スタッフだけでも生産者に対する指導ができるようになり、さらに生産者が他の生産者とノウハウを共有するなど、技術指導の輪が広がっています。
同社では、現地の農家が有する技術や知識レベルを把握し、地域による土壌環境、気候条件の違いを考慮した上で、現地生産者とのコミュニケーションを行うことで栽培技術移転に取り組んでいます。
※写真は栽培活動を行う現地生産者と日本人スタッフの様子です。
生産・製造工程を標準化することで、BOP層の能力に依存しない生産体制の構築が期待できます。
畜産業セクター(アジア):
鶏卵や鶏肉の生産を通して現地での雇用創出と安価で栄養価が高い畜産物の流通を目指すI社では、技術トレーニング等が不要な工程にBOP層を従事させることで、BOP層の教育に係る負担を軽減しています。
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