NGO活動レポート

NGO組織の在り方や運営の仕方を学ぶとともに、スリランカの障がい福祉を推進する(スリランカ)

中山裕美  青年海外協力隊  21年度3次隊/スリランカ/ソーシャルワーカー

活動期間
平成24年8月4日~平成25年2月3日
活動テーマ
NGO組織の在り方や運営の仕方を学ぶとともに、スリランカの障がい福祉を推進する。
受入団体名
スランガニ基金 (Surangani Voluntary Services)
Q1.NGOでインターンをしようとしたきっかけは何でしたか?
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日本大使館共催 震災復興を願って “JAPAN Exhibition”

協力隊員のソーシャルワーカーとして2年間スリランカの都市部で活動している時に、スリランカ政府とNGO団体との関係は薄く、障がいのある子どもたちへの支援が限られている状況を知りました。また、NGOで働いている方々と知り合う機会もあり、貧しい地域に住む方々や、教育を受けたくても受けることができない環境下にいる子どもたちの話を聴くこともありました。 NGOで活動することができれば、派遣先に限定されることなく幅広く活動することができるだけでなく、自身のキャリアアップにもつながると思い、インターンを希望しました。

Q2.インターンとしての経験(勤務状況、大変だったこと、嬉しかったこと等)と、経験を通して学んだことは何ですか?
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障がい児者通園施設 “リトルトゥリー” での療育教室

スランガニ基金の事業の中で主に、貧しい子どもたちに毎月少しの支援金を送りお手紙のやり取りも行う教育里親事業“スマイルズ”、子どもたちに絵本のある環境を整える絵本箱事業“アリペンチャ”、障がいのある子どもたちのための障がい児者通園施設“リトルトゥリー”を一緒に活動させていただきました。 インターンのほとんどは現地のスタッフと共に地方に出て、子どもたちや地域の方々と触れ合いました。生活に苦しんでいる沢山の子どもたちや社会に参加できない障がいのある子どもたちを見て、感情移入してしまうこともありましたが、一人での活動ではない事や長期的な支援を考えて活動する事などをスタッフの方々から教えて頂きました。

また、日本大使館でのNGO連絡調整会議や現地のNGOミーティングにも参加させて頂き、外に発信していくアピールの仕方や今後を見据えて話し合う交渉力などを学ぶことができました。

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教育里親事業 “スマイルズ” 支援者・里子のお手紙翻訳作業

そして、障がい児者通園施設“リトルトゥリー”に関しては自身のフィールドでもあったので、療育教室の質の向上やスケジュールの改善等をさせて頂き、社会福祉の専門性を高めることもできました。 今回のインターンで相手の立場を理解し相手の気持ちを汲み取って活動することの大切さや、イベント等をスタッフ一団となって取り組むので創造力やコミュニケーション能力も培うことができ、毎日が充実して素晴らしいものになりました。

Q3.この経験を今後どのように生かそうと考えていますか?
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絵本箱事業 “アリペンチャ” 幼稚園にプレゼント

インターンの期間は終了しましたが、今後もスリランカの子どもたちの為にスランガニ基金の方々と一緒にできることを探したいと思います。また、この半年間で得たコミュニケーション能力やマネジメント力、交渉力を生かしながら働くことのできる福祉のスペシャリストを目指し、就職活動をしていきたいと思います。

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