鈴木 裕子 青年海外協力隊 22年度2次隊/セネガル共和国/看護師
協力隊員時代にセネガルの村落部の診療所で、コミュニティの人々と共に健康問題の改善に取り組んだ。コミュニティでの活動は末端の人々の生活や健康問題の現状を把握し、ニーズに沿った活動を行うことができる。そして、その活動の効果を間近で実感することができる。隊員生活の2年間はもちろん様々な苦労もあったが、コミュニティで働くことのやりがいと楽しさを知ることができた。そのような経験より、コミュニティに最も近い活動の運営・管理について学びたいという思いがあり、NGOでのインターンシップを希望した。
インターン学生の役割はプロジェクトには組み込まれていないため、インターン学生自身が何を学びたいか目的をもって活動に臨まなければならず、自分の役割を見出そうと焦っていた時期もあった。しかし、一緒に働いていく中で、HANDSスタッフもただのインターン学生としてではなく、スタッフの一員として私を受け入れてくれている気持ちが伝わってきた。組織の中の歯車の一部として働くことができたように思える。
そして、様々な活動を通して本当に多くのことを学ぶことができた。隊員時代のように、自分自身が活動の中心となるのではなく、実際に現場を動かすのは現地の人々であり、プロジェクト活動を行う上で、どのように資金と人をマネジメントしていくのかを目の当たりにしながら実践にて学ぶことができた。隊員時代とはまた違う視点で途上国での活動に取り組むことができ、自分自身の成長を感じることができた。
これまでの協力隊の経験と大学院で学んだ知識が国際協力に続く一本の道となって繋がっていることを、HANDSでのインターンシップで気付くことができたように思える。今後の進路としては、保健医療分野を中心に国際協力活動を行っているNGOやコンサルティング会社に就職することを目指し、途上国における保健医療状況の改善に貢献していきたいと考えている。