「メキシコ進出のためのオンラインセミナー」を開催しました!

2022年2月24日

名古屋市観光文化交流局 伊藤参事

JICA中部 村上所長

カネパッケージ㈱の勝野様にご登壇いただきました。

㈱メトランの中根様にご登壇いただきました。

JETROメキシコの中畑様にご登壇いただきました。

JICA中南米部 吉田部長

名古屋市とメキシコ市は、1977年度に姉妹都市提携し、2022年度に提携45周年を迎えます。それに先駆け、2月15日、独立行政法人国際協力機構(JICA)は、メキシコに関心のある企業様等を対象に、名古屋市とメキシコ進出のための情報を提供するセミナーを共催いたしました。当日は名古屋市内外から沢山の方にご参加いただきました。

◆メキシコとは?
豊かな自然を有し、長い歴史と文化を育む中南米の大国メキシコ。日本との間には400年を超える交流の歴史がありますが、近年は両国間の経済関係が強化されています。2005年のメキシコ日本経済連携協定(EPA)発効を皮切りに、両国間の貿易は飛躍的に増加し、コロナ禍前の2019年の貿易総額は、発効前の2004年比で2.3倍以上となっています。セミナーでは、そのようなメキシコの最新のビジネス情報を現地からお届けするとともに、進出経験をお持ちの企業様に貴重な体験談をお話しいただきました。

◆進出企業のリアルな体験談
梱包材を通じた物流改善の設計開発を中心に国内外で事業展開するカネパッケージ株式会社様、及び人工呼吸器の開発を手がける株式会社メトラン様の2社にご登壇いただきました。
カネパッケージ株式会社様は、自動車産業の梱包材の設計・販売事業でメキシコへ進出。JICA及びJETROの支援制度を活用した事前調査を経て、事業展開に至るまでのお話しを行っていただきました。文化の違い等により、これまでの成功体験が通じない場面に多々遭遇し、苦労したという経験から、「先入観をなくし、現実を受け入れることが重要」、とのアドバイスをいただきました。
株式会社メトラン様は、新生児を救うため、低出生体重児の治療に有効とされる人工呼吸器をメキシコの病院に導入しておられます。「メキシコ関係者との信頼関係の構築のためには対面でのやりとりが大切であるものの、メキシコと日本は物理的な距離があり苦労した」とのお話でした。また、「製品に問題が発生した時には迅速な対応が求められるからこそ、信頼できるパートナーを現地で探すことが重要」との教訓を共有くださりました。

◆メキシコの最新情報
メキシコの最新のビジネス動向と進出に際する留意点について、JETROメキシコの中畑所長にお話しいただきました。メキシコ進出日系企業の大半を占め、且つ愛知県の主要産業である自動車産業は、半導体不足の影響を受けつつも他の外国企業と比較すると影響は小さいという近況とともに、労務における留意点や税務の煩雑さなど、メキシコ進出を目指す企業様にとって有益な情報をご提供いただきました。