TSUBASAは、SDGs達成に貢献しうる革新的なアイデアやビジネスモデル、テクノロジーを有する日本のスタートアップ企業と共に、中南米・カリブ地域での新たな開発協力の形を創る取り組みです。そのために、JICAと米州開発銀行(Inter-American Development Bank:IDB)グループのイノベーションラボであるIDB Lab(注1)が連携し、日本企業の中南米・カリブ地域への事業展開を支援します。
中南米・カリブ地域は、地域格差、森林減少や環境保全、水資源管理、保健・医療へのアクセスなど様々な分野で開発課題を抱えています。その一方で、比較的高い所得水準やASEANの2倍弱の経済規模を有するとともに、言語や宗教などの面で共通した文化基盤があり、市場として見ると魅力的な世界が広がっています。加えて、推定200万人以上の日系人が住む、日本と繋がりの深い地域でもあります。
JICAはこれまで50年以上に渡り、中南米・カリブ地域各国と友好な国際協力関係を築いてきましたが、今後は、より高度かつ複雑な開発課題に取り組むために、多様で革新的なアイデアを持つ日本のスタートアップ企業との連携が重要です。また、TSUBASAの取り組みを通じて、中南米・カリブ地域で活躍したいと考えるスタートアップを増やす事は、日本の更なる成長にも貢献するものであると考えています。
TSUBASAでは、中南米・カリブ地域への事業展開に関心を持つ日本の企業と繋がり、提携するコンサルタント企業とともにビジネスモデルの構築や現地パートナーの探索等の伴走支援を行う事で、域内の開発課題に取り組みます。JICAとIDB Labが長年の事業を通じて蓄積した開発課題に関する知見および域内各国の政府機関・民間とのネットワークを、日本企業の皆様と共有しながら、これからの時代にふさわしい開発協力のあり方を模索していきます。
(2021の活動関連動画は、当ページ下部にある2021年活動実績のリンク先から参照ください)
本年度は、2022年12月中旬開催のキックオフ関連イベントを皮切りにプログラムへ参加する国内企業を募集し、その後のビジネスコンテスト(オープンイノベーションチャレンジ)を通じた企業採択プロセスを経て、2023年3月から6か月間、対象企業へ中南米・カリブ地域においての事業展開支援を実施します。
時期 | 活動 |
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2022年12月19日~12月21日 |
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2023年1月5日 | 参加企業募集開始(応募はTSUBASA特設サイト内のエントリーページより) |
2023年2月3日正午 | 募集締切 |
2023年2月 | オープンイノベーションチャレンジ (書類審査・ピッチ審査を通じた支援対象企業採択) |
2023年3月~8月 | 事業展開支援プログラム |
2021年11月~2022年1月、オープンイノベーションチャレンジTSUBASA2021が開催されました。国内のスタートアップ企業等23社からの応募があり、うち8社が採択されました。
TSUBASAに関するお問い合わせ先:5r_tsubasa@jica.go.jp