開発効果を高めるパートナーシップ

ソーシャルボンドとしてのJICA債

SDGs達成に向けた貢献ツール

JICAは、2016年に国内初となるソーシャルボンドを発行しました。以降、国内で発行するすべての債券をソーシャルボンドとして発行、2020年度までの発行総額は2,800億円に達します。ソーシャルボンドとは、社会的課題の解決に資する事業の資金調達のために発行される債券です。ソーシャルボンドとしてのJICA債は、SDGsへの貢献やESG投資のツールとして多くの投資家に注目いただいています。

調達資金は有償資金協力業務に充当

近年のSDGs推進の機運も受け、投資を通じた社会や環境への貢献を重視する投資家はますます増えています。 JICA債の調達資金は、有償資金協力業務に充当され、道路や鉄道などの交通インフラ整備、再生エネルギーを使った電源開発、上下水道整備、子どもの学びの改善、女性のエンパワーメント促進事業など、開発途上国の持続的発展のための事業に使われます。

JICA債は、 日本政府のSDGs実施指針において、 SDGs達成に向けた民間資金の動員ツールであると言及されています。こうしたJICA債の特性が多くの投資家に支持され、これまでに174の投資家の皆さまから投資表明をいただきました(2021年3月末現在)。

JICA新型コロナ対応ソーシャルボンド

2020年度は、新型コロナウイルス感染症危機への取り組みの一環として、「JICA新型コロナ対応ソーシャルボンド」を発行しました。

調達資金は、保健医療システムの強化や経済危機対応支援に限定して使用されます。この債券は反響を呼び、多くの投資家に趣旨を賛同いただきました。また、2020年度は、2016年度以降見合わせてきた小口投資家向け販売にも試行的に取り組み、JICAのミッションに共感する幅広い個人や企業の皆さまにJICA債を購入いただきました。

国内外の金融市場では、JICAが発行するソーシャルボンドのほか、グリーンボンド、サステナビリティボンド、トランジションボンドなど、環境や社会に対する貢献を商品設計に組み入れた債券の種類が増えています。

JICAは、より身近な国際協力・SDGs達成への貢献ツールとして「JICA債への投資」を皆さまに選ばれるよう、今後もJICA債の発行を継続していきます。

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