北岡理事長がNEPADのマヤキ長官と会談

2016年6月29日

北岡理事長(左)とマヤキ長官(右)

北岡伸一JICA理事長は、6月29日、 アフリカ開発のための新パートナーシップ計画調整庁のイブラヒム・アッサン・マヤキ長官とJICA本部(東京都千代田区)で会談しました。

冒頭、北岡理事長は、アフリカ自身のイニシアティブであるNEPADは、アフリカのオーナーシップを重視するTICAD(アフリカ開発会議)の基本理念に合致しており、今後もNEPADとの連携を深めていきたい旨述べました。さらに、2014年度に締結した業務連携協定(MOU)の進捗に触れ、広域インフラ、農業分野を軸とする協力関係について、意見交換が行われました。

北岡理事長は、アフリカ連合(AU)首脳会合で昨年採択された今後50年のアフリカを見据えた開発目標である「Agenda 2063」に触れ、アフリカ文化の形成について知ることが社会・経済全般の理解に不可欠であり、特に若者世代の相互理解の重要性を述べました。

それを受けてマヤキ長官は、音楽や映画など文化振興は国内の経済発展に貢献する産業になりうると応じ、日本が実施してきた一村一品やカイゼンはアフリカの産業育成に貢献していることについても言及しました。

最後に両者は、アフリカを置き去りにしては、世界経済は発展しないことに触れ、今後も強固な連携のもとでアフリカの発展に資する協力を行っていくことを確認しました。

JICAは、今後TICADVIに向けて、NEPADと広域インフラ、農業等の既存の連携に加え、栄養、カイゼン、科学技術など多様な分野で協力を一層強化していく予定です。