持続可能な開発目標(SDGs)とJICAの取り組み

2030アジェンダとは

「誰も置き去りにしない−leaving no one left behind」

2015年9月25日〜27日、ニューヨーク国連本部において「国連持続可能な開発サミット」が開催され、193の加盟国によって「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(Transforming Our World:2030 Agenda for Sustainable Development(注)」が25日に全会一致にて採択されました。

2030アジェンダは「誰も置き去りにしない(leaving no one left behind)」ことを掲げ、国際社会が2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な開発を実現するための重要な指針です。一人一人に焦点を当て、貧しい国、豊かな国、中所得国等のあらゆる開発レベルの国々の取り組みを求めています。また、民間企業や市民社会の役割は益々高まっており、あらゆる関係者が連携すること(グローバル・パートナーシップ)の重要性を強調しています。

このアジェンダは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)(注)の後継とされています。MDGsは、貧困半減や安全な水といった達成できた目標も多い反面、実際には各国や地域によっても達成状況に大きな差がありました。貧困削減や他の目標達成を果たし飛躍的に開発が進んだ東南アジア諸国と、サブサハラ・アフリカや西アジアのように、思うように目標達成が叶わなかった国々と大きく二極化、格差拡大の傾向が強くなっています。新しい2030アジェンダでは、MDGsの残された課題やこの15年間に新たに顕在化した課題に対応することを目指しています。

(注)リンク先
2030 Agenda本文(和文(外務省仮訳)・英文)

2030アジェンダが掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」

目標は以下の17目標(ゴール)と169のターゲットで構成されています。

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SDGs形成段階におけるJICA・日本政府の国連等での取組み・貢献

JICAは質の高い開発アジェンダの形成に貢献すべく、その中心的理念に「人間の安全保障」、重要課題に「防災の主流化」、「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」、「持続可能な都市開発」を盛り込むべきとの主張を行ってきました。
その一環として以下のような具体的な取組みも行ってきました。

(1)JICAポジション・ペーパーを通じた発信

国連にてSDGsの内容の検討が進められる中、JICAは2014年春から夏頃にかけ、新たな目標について重視すべき理念(Principle)や検討すべき主要要素(Key Elements)、そして具体的な目標・ターゲット案について記したポジション・ペーパーを作成しました。2014年7月までに複数回の更新を重ねながら、日本政府と連携しつつ国際的な主要パートナーに対して積極的に発信、SDGs設定のための議論に貢献してきました。

(2)重要課題につき他機関との連携等による発信

SDGsの実現に向けたJICAの取組み

JICAは、これまでの日本の知見・経験、60年に及ぶ開発協力の経験を踏まえ、SDGs達成に向けて以下の3本の柱に取り組みます。

(1)JICAは、国際社会の平和、安定、繁栄を目指し、人間の安全保障と質の高い成長を実現する。SDGsは、この理念を加速、推進するものであり、JICAはリーダーシップを発揮しゴールの達成に積極的に取り組む。

(2)JICAは、我が国自身と開発協力の経験を活かし、SDGsの10のゴールについて中心的役割を果たす。
【10のゴール:飢餓・栄養、健康、教育、水・衛生、エネルギー、経済成長・雇用、インフラ・産業、都市、気候変動、森林・生物多様性】

(3)JICAは、SDGs達成を加速するため、国内の知見の活用、国内外のパートナーとの連携、イノベーションを図り、SDGsの達成に向けてインパクトを確保する。