フランスには、経済開発協力機構(OECD)などの国際機関が設置されています。特にOECDの開発援助委員会(DAC)は、途上国との開発協力に関するドナー間の調整及び勧告等を行っております。JICAフランス事務所は、DACをはじめとする会議やセミナーに出席し、国際的な開発協力の潮流形成に参画するためのJICAの知見・経験の発信、他ドナーのアプローチや教訓等の情報収集を行っています。
また、当事務所では、国際機関との連携だけでなく、欧州に所在するフランス開発庁(AFD)、ドイツ復興金融公庫(KfW)等の他の二国間実施機関との連携強化に向けた協議も実施しています。このような活動は、持続可能な開発目標(SDGs)といった世界的に共通する開発目標の達成に不可欠であるとともに、我が国開発協力の効率的・効果的な実施にとって重要なものとなっています。
JICAが行っている事業や活動を国内外でより広く知ってもらうため、JICAは広報活動に力を入れていますが、当事務所では中でもサブサハラアフリカ地域、マグレブ地域等のフランス語圏を対象とした広報事業を担っています。また、主にアフリカ地域からのJICA関係者の緊急退避や緊急医療移送の受入により、安全な事業の実施のための後方支援を行っています。