第二回日米合同アフリカ電力セミナーを開催致しました

2019年4月24日

概要

会議名:第二回日米合同アフリカ電力セミナー
開催日:2019年4月24日(水)
共催:経済産業省、米国国際開発庁(USAID)
場所:JICA本部(二番町センタービル)229会議室

主な参加者

パワーアフリカ 担当調整次官 マット・リース様
経済産業省 通商政策局通商戦略室企画官 大西敏様
JICA 産業開発・公共政策部資源・エネルギーグループ次長 上石博人
JICA 産業開発・公共政策部資源・エネルギーグループ企画役 若松英治

背景・目的

2019年4月24日、弊機構は、経済産業省、米国国際開発庁(USAID)と共に、JICA本部にて「第二回日米合同アフリカ電力セミナー」を開催致しました。

日本政府と米国政府は、2017年11月6日に日米首脳会談で合意された「日米戦略エネルギーパートナーシップ(JUSEP)」において、エネルギー分野における日米間協力を推進しております。日米両政府は、JUSEPにおいて、インド太平洋地域及びサブサハラ・アフリカ地域におけるエネルギー安全保障を強化し、エネルギーアクセスを促進していくことを合意しています。

JUSEPの重点地域の一つであるサブサハラ・アフリカ地域の電化率は44%と、世界で最も電化が遅れています。また、持続可能な開発目標(SDG)の目標年の2030年段階においても、未電化人口は約6億人(世界の未電化人口の約9割)と予測されています。

こうした背景の下、米国政府主導のアフリカ電力セクターのイニシアチブ(パワー・アフリカ)やJICAの対アフリカの電力セクター支援を紹介することを目的に、本セミナーを実施することとしました。

内容

本セミナーでは、冒頭に経済産業省の大西企画官より、JUSEPの概要説明と共に、JUSEPの枠組みでのアフリカのエネルギー分野における日米連携の重要性について言及されました。

JICAの若松企画役からは、アフリカの電力開発における民間投資の課題とそれに対するJICAの取り組みについて紹介致しました。また、アフリカにおける送配電網の開発強化、民間投資の促進、新技術・再生可能エネルギーの導入促進など、TICAD7に向けたJICAの主要な取り組みを紹介しつつ、それぞれの代表事例を本邦企業の皆様にご説明致しました。

USAIDのマット・リースパワー・アフリカ担当調整次官からは、米国政府のアフリカにおける電力開発推進事業「パワー・アフリカ」の取り組みが紹介されました。パワー・アフリカでは、アフリカの電力分野の一層の推進に向けて、より多くの本邦企業の参入を期待しており、この取り組みが本邦企業にとってどのように活かせるか、説明されました。例えば、パワー・アフリカが民間企業に提供している「パワー・アフリカ・ツールボックス(パワー・アフリカ加盟機関による能力強化、法律や金融などの情報提供、アフリカでの活動支援等のリスト)」についてのご紹介がなされました。

セミナーには多くの本邦企業の皆様に御参加頂き、パワー・アフリカ担当者との活発な意見交換や交流がなされました。

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パワー・アフリカ マット・リース様

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当日の様子