JICA中南米4か国事務所長が語る中南米の魅力-パナマ・ニカラグア・ボリビア・ブラジルから-

2019年9月4日

9月5日から6日にかけ、中南米地域の事務所長が日本に会する拠点長会議が開催されました。それに伴い、9月4日に一般社団法人ラテンアメリカ協会の主催にて、石丸卓パナマ事務所長、名井弘美ニカラグア事務所長、小原学ボリビア事務所長、佐藤洋史ブラジル事務所長による講演会を開催しました。

大使館関係者、民間企業関係者、報道関係者、大学関係者、日系人協会を始め、合計80名近い方に参加をいただきました。

背景

ラテンアメリカは、6億の人口と6兆ドルの経済規模を有する一大経済圏です。日本からの地理的な距離こそ遠いものの、鉄鉱石・銅・レアメタルなどの鉱物資源や、食糧の重要生産地として経済的な結びつきは強く、近年日本企業の進出も盛んになっています。加えて、200万人を超える日系人の存在を背景に、長く親日的な国民感情が醸成されてきた地域でもあります。

JICAは、ラテンアメリカの23か国に拠点を構え、技術協力、資金協力、ボランティア派遣、日系企業の海外展開支援など、様々な開発支援を行ってきました。今般、現地事務所長が一堂に会する拠点長会議の開催に伴い、パナマ、ニカラグア、ボリビア、ブラジル4か国の所長から、各国の社会・経済状況、JICAの活動に関する最新情報を紹介していただきました。

内容

計2時間に及んだ講演会では、パナマ、ニカラグア、ボリビア、ブラジルの4か国について、各国現地事務所の所長より国の概要、最新の政治・経済・社会情勢、開発課題、そしてJICAの取組みについて紹介がありました。比較的経済水準の高い中南米地域では、ODAのみに頼ることなく、海外の民間企業からの投資誘因が重要性を増しています。そうした背景を踏まえ、特に日本企業の進出状況、今後進出が期待される分野に焦点を当てて講演いただきました。

それに応えるように、プレゼンテーション後の質疑応答セッションでは、各国の成長産業や日本企業の進出状況、他ドナーや外国企業によるプロジェクトの進捗状況など、時間一杯まで様々な質問、コメントが寄せられました。ラテンアメリカ諸国に対する民間部門の高い関心を伺いみることが出来ました。

関連リンク

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左から石丸卓パナマ事務所長、名井弘美ニカラグア事務所長、小原学ボリビア事務所長、佐藤洋史ブラジル事務所長

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吉田憲中南米部長による冒頭挨拶

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講演会終了後にも多くの参加者が所長と質問、意見交換を行いました