信頼で世界をつなぐ
JICAは、長い開発協力の歴史の中で、一貫して相手国の立場を尊重しつつ、対等な目線・立場で共に解決策を模索するという姿勢・アプローチを貫いてきた。これを体現する言葉が「オーナーシップ」と「パートナーシップ」であり、相手国との間に確かな信頼関係を構築するために求められる姿勢にほかならない。今、国際社会の中では、孤立主義、排外主義的な思潮が台頭しつつあるが、日本の代表として開発途上国との関係構築の前線に立つJICAは、「信頼で世界をつなぐ」ことで、国際協調の流れを後押しする力とならなければならない。このビジョンは、そうしたJICAの意志、決意を表明するものである。このビジョンのもと、「使命感/現場/大局観/共創/革新」の5つからなる “アクション”をJICA職員が仕事に取り組む際の基本姿勢として定めている。
Mission
JICAは、開発協力大綱の下、
人間の安全保障と
質の高い成長を実現します。
JICA,in accordance with the Development Cooperation Charter,
will work on human security and quality growth.
Vision
信頼で世界をつなぐ。
Leading the world with trust
JICAは、
人々が明るい未来を信じ
多様な可能性を追求できる、
自由で平和かつ
豊かな世界を希求し、
パートナーと手を携えて、
信頼で世界をつなぎます。
JICA,with its partners,will take the lead in forging bonds of trust across the world,
aspiring for a free,peaceful and prosperous world where people can hope for a better
future and explore their diverse potentials.
Action
01
使命感
Commitment
誇りと情熱をもって、
使命を達成します。
Commit ourselves with pride and passion to achieving our mission
and vision.
02
現場
Gemba
現場に飛び込み、
人びとと共に働きます。
Dive into the field
(”gemba”)and work together with the peolpe.
03
大局観
Strategy
幅広い長期的な視野から
戦略的に構想し行動します。
Think and act strategically with broad and long-term perspectives.
04
共創
Co-creation
様々な知と資源を
結集します。
Bring together diverse wisdom and resources.
05
革新
Innovation
革新的に考え、前例のない
インパクトをもたらします。
Innovate to bring about unprecedented impacts.

多様なアクターと連携し、
様々な知と経験を結集。
SDGsの目標17は、「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」ことを訴えている。SDGsの達成には、開発途上国だけでなく先進国を含む国際社会全体、そして、民間企業、NGO、大学、市民社会といった、あらゆるステークホルダーの力を集め、その連携を強化していくことが必要である。JICAは、高度化する課題やニーズに合わせて、資金・知恵・技術などの様々な観点から、多様なパートナーとの協力を推進し、開発協力の質の向上に積極的に取り組んでいく。