活動概要

1.他機関との連携に向けた協議

援助活動の効率性向上及び調和化に向け、JICAアメリカ合衆国事務所は他の援助機関との連携促進に向けた協議を日常的に行なっています。このような協議は、「持続可能な開発目標(SDGs)」等の共通目標達成や「自由で開かれたインド太平洋戦略」等に基づくパートナーシップの深化に向け不可欠な要素です。また、「質の高い成長」を通じた貧困の撲滅、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)等の基礎的生活基盤の整備、平和構築及び地域の安定化、地球規模課題への横断的な取組等、SDGsを念頭に置いた重点課題に取り組むため、ステークホルダー間の対話が重要となります。

開発援助機関との対話に加え、当事務所はグローバルな開発戦略と日本のかかわりに関する情報交換・意見交換を行なうD.C.開発フォーラムの開催にも協力しています。

2.情報収集・発信、調査研究

当事務所は、当地で活動する開発援助機関、コンサルタント、シンクタンク、NGO、大学などの開発援助関係者のリソースより、開発援助に関する知見、新たな動向を収集・発信するとともに、保健、教育、コミュニティ開発、民間連携、革新的金融、バリューチェーン分析など多岐に渡る分野における調査研究を行っています。今後も、JICAがパートナー国のニーズにより合致する援助の展開を行えるよう、戦略的な情報収集・発信、調査研究を行っていきます。

3.国際緊急援助物資供与

世界4箇所に設置されている国際緊急援助物資の備蓄基地の一つがマイアミにあります。当事務所では、同備蓄倉庫を適切に管理するとともに、主に中南米カリブ地域において災害が発生した際に、同倉庫から援助物資を被災地の救援のために迅速に輸送しています。