JICAとIFADとの連携によるSHEP普及にむけてSHEP教材を供与

2022年6月10日

5月24日、JICA事務所において、国際農業開発基金(IFAD)へのSHEP(市場志向型農業振興)教材寄贈が行われました。IFADのブルキナファソ代表及び「農業振興プロジェクト(PAPFA)」コーディネーターの立ち会いの下、農業普及員のためのSHEPマニュアルと生産者指導用のイラスト入りマニュアルが寄贈されました。

贈呈式の場で、PAPFAコーディネーターは、同プロジェクトで行われたSHEPアプローチ(注1)のこれまでの成果を説明するとともに、両機関の協力関係についてJICAに感謝の意を述べられました。さらに、今後もプロジェクトの対象地域の生産者に対しSHEPアプローチの普及を継続する意思を改めて表明されました。

SHEPアプローチに関するJICAとIFADとの連携は、IFADが実施する農業振興プロジェクトであるPAPFA及び後継案件のPAFA-4Rの枠組みの中で実施されています。小規模農家の生産性を向上させることを目標に、Boucle du Mouhoun州、Cascades州、Hauts-Bassins州、Sud-Ouest州の脆弱な若手農家を対象に、農産物の付加価値向上、起業家精神の涵養を目指す取り組みを行っています。JICAはこの連携の一環として、PAPFAプロジェクトの農業普及員育成に貢献してきました。現在、育成された普及員によって対象農家への技術移転が進められています。

(注1)SHEPアプローチとは、JICAが推進する小規模園芸農家支援のアプローチであり、野菜や果物を生産する農家に対し、「作って売る」から「売るために作る」への意識変革を起こし、営農スキルや栽培スキル向上によって農家の園芸所得向上を目指すものです。ブルキナファソでは、2015年以降、農業普及を担う行政官や普及指導者の育成を中心にSHEPアプローチの普及を進めています。

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IFADブルキナファソ代表(右)

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IFADブルキナファソ代表(中央)とPAPFAコーディネーター(右)