2019年10月29日
2019年10月9日にヤウンデ市郊外コルビソンにて、JICAとJAXAの共催「JJ-FASTを活用した森林ガバナンス改善セミナー」が開催されました。カメルーン国で森林モニタリングに関わる実務者20名ほどが参加し、JAXAのJJ-FAST開発担当者2名からのJJ-FASTの概要、特徴の説明に熱心に聞き入りました。
JJ-FASTで利用しているJAXAの陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)は、レーダー反射を利用して地上を観測するため、雲の影響を受けないことが大きな特徴で、JJ-FASTでの森林減少検出結果はインターネットベースで誰でも簡単に利用できます。セミナー参加者はPCで実際にJJ-FASTのサイトへアクセスし、森林減少が認められた箇所の確認方法や場所の特定方法について、JJ-FAST開発担当者とともに操作方法を習得しました。
アマゾンに次ぐ広さの熱帯林を擁するコンゴ盆地に位置するカメルーン国では、近年森林減少が深刻な課題となっており、カメルーン国の森林保全の取り組みを強化するため、JICAは技術協力「持続的森林エコシステム管理能力強化プロジェクト」を実施中です。今後、本プロジェクトを通じてJJ-FASTがカメルーン国の森林モニタリングに積極的に活用されることを支援していきます。