エチオピア国農業及び森林・自然資源管理を通じた気候変動レジリエンス強化プロジェクト 第1回本邦研修を実施

2023年5月22日

4月22日~30日に、エチオピア国農業及び森林・自然資源管理を通じた気候変動レジリエンス強化プロジェクトのカウンターパート4名に対し、気候変動適応をテーマに第1回本邦研修を実施しました。本プロジェクトでは、7月にも本邦研修を実施する予定です。

今回の本邦研修はおもに政府高官を対象としており、連邦農業省気候変動チームからAddisuチームリーダーと同チームのサムソン氏、オロミア農業局からElias副局長、オロミア環境保全局からBona副総裁の計4名が参加しました。

研修では、JICA本部への表敬から始まり、中央政府の取り組みを学ぶために、環境省(地球環境局総務課気候変動適応室)や国立環境研究所(気候変動適応センター)、国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所などを訪問しました。また、地方政府の取り組みを学ぶために、茨城県地域気候変動適応センターを訪問し、気候変動「適応」の現場視察(ひたちなか市のさつまいも農家)を行いました。

それぞれの訪問先での講義・視察内容は以下のとおりです。

  • JICA本部:JICAにおける気候変動に対するプロジェクトの概要説明、森林及び自然資源と気候変動をテーマにしたREDD+にかかる講義。
  • 環境省(地球環境局総務課気候変動適応室):気候変動適応策についての概論と日本における取組みにかかる講義。
  • JICA東京:Ikerumono江口様より、Theory of Change(変化の理論)にかかる講義とワークショップ。
  • 国立環境研究所(気候変動適応センター):国立環境研究所気候変動適応センターの取組み、気候変動適応策についての情報プラットフォームA-PLATの活用方法にかかる講義。
  • 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所:森林総合研究所の役割及び森林と気候変動の関係にかかる講義。
  • 茨城県地域気候変動適応センター:茨城県における気候変動とその適応策にかかる講義。
  • 気候変動適応現場の視察(ひたちなか市のさつまいも農家):干し芋農家における、さつまいもの植え付け、干し芋工場の視察。

研修員はそれぞれの講義や現場視察の際には質問を盛んに行っており、各講義とも積極的に知識を吸収しようとしていた。研修員の感想としては、概ね研修内容に満足していた様子で、特に国立環境研究所 気候変動適応センターのA-PLATについての講義が印象に残ったとのことであった。

今回の研修での学びについては5月15日に開催したJCC(合同調整委員会)にて発表されました。

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環境省(地球環境局総務課気候変動適応推進室)による日本における気候変動適応策の概要と実施にかかる講義

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JICA東京にてIkerumono江口様による「Theory of Change」にかかる講義とワークショップ

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国立環境研究所(気候変動適応センター)の取り組みや、気候変動適応のための情報プラットフォーム「A-PLAT」の活用方法にかかる講義

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森林総合研究所による取り組みと気候変動に関する講義

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茨城県地域気候変動適応センターによる茨城県内の気候変動と適応策にかかる講義

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ひたちなか市のさつまいも農家を訪問し、さつまいもの植え付け、干し芋工場の視察

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JICA東京にて研修生に研修証書を授与