2019年5月16日
会議名:バンスー地区開発を中心としたタイスマートシティ開発セミナー
開催日:2019年5月16日(木)
主催:国際協力機構(JICA)
場所:六本木アカデミーヒルズ(東京都港区)
荒 仁(JICA社会基盤・平和構築部 都市地域開発グループ長)
チャヤタン・プロムソーン(タイ運輸省交通政策・計画局副局長)
藤田 龍(JICA専門家/タイ国鉄)
神波 泰夫(JICA調査団/パシフィックコンサルタンツ株式会社)
民間企業(建設、不動産、商社、IT、金融、メーカー等72社)、国土交通省、独立行政法人都市再生機構、駐日タイ大使館等 136名
急速な経済成長により大きく発展したタイでは、持続可能な社会の構築が次なる重要課題となっています。都市分野においても、最先端の技術導入により交通渋滞や環境問題などの課題を解決し、新たなライフスタイルの実現を目指す、スマートシティ開発が推進されています。
国際協力機構(JICA)では2018年10月より「タイ国バンスー駅周辺整備推進に向けたスマートシティ構想」に係る調査を実施しており、新たな公共交通の結節点として高い開発ポテンシャルを有している同地区においてスマートシティ構想の実現に向けた支援を行っています。
本セミナーは、タイ政府側担当者の来日に合わせ、タイにおけるスマートシティ開発の取り組み、またそのパイロット地区としてスマートシティ開発が検討されているバンスー地区の都市開発の最新情報を発信し、今後の展望について広く意見交換することを目的に開催されました。
タイにおけるスマートシティ開発の取り組みのビジョンや体制の紹介の後、ASEANスマートシティネットワークにおけるスマートシティであるプーケットやチョンブリ(アマタ)の取り組みにも言及しつつ、バンコクのバンスー地区の新たな交通ハブとしての位置付けやポテンシャルについて説明されました。さらに、本邦企業に向け同地区の開発や投資への積極的参画が呼びかけられました。
バンスー地区の概要・現況、開発ビジョン、具体的計画の報告と共に、現在進んでいる一部のゾーンの開発権入札に向けた動向が共有されました。
バンスー地区のスマートシティ開発において提案するコンセプトと、タイにおけるスマートシティ開発方針のうち、バンスー地区での適用が検討されているモビリティ、エネルギー、環境分野での具体的なコンテンツ案について発表がありました。
バンスー地区のスマートシティ開発における資金調達方法や関係者間での費用や公共設備整備の分担、本邦企業の投資への期待などについて活発に意見交換がなされました。企業の参画を促すためのコンセプトやスキームについても議論が交わされました。
当日の発表資料は以下よりダウンロードできます。
タイ運輸省交通政策・計画局チャヤタン副局長によるプレゼンテーション
JICA藤田専門家によるプレゼンテーション
パシフィックコンサルタンツ神波氏によるプレゼンテーション
会場の様子