共和国病院および母子保健医療センターに新生児用人工呼吸器を供与

2022年12月23日

モルドバ共和国はウクライナ避難民に無償で医療サービスを提供していますが、国内の病院では新生児用の人工呼吸器設備が十分でないことから、増加する新生児治療のニーズ対応に苦慮していました。JICAは本問題を解決するため、緊急支援の一環として、モルドバ最大の総合病院である共和国病院および母子医療をリードする母子保健医療センター(MCI)に新生児用人工呼吸器を計3台供与しました。

12月20日、JICAウクライナ・フィールドオフィスの杉本首席駐在員が両病院を訪問し、供与機材の活用状況を確認しました。医院長、実際に同機材を使用する医師および医療機材管理部門長から「供与いただいた人工呼吸器が集中治療室に設置されたことにより、新生児治療の環境が改善された。ウクライナ避難民の新生児の治療にも活用されている。JICAの迅速な支援に感謝している」と謝意が示されました。

今回往訪した共和国病院およびMCIを含むキシナウ市内の主要5病院に対しては、2013年6月に供与された有償資金協力「医療サービス改善事業」による医療機材の整備が行われていますが、無償資金協力「医療体制強化計画(2022年11月11日に贈与契約(G/A)締結)」により、更なる医療機材の整備が2023年に行われる予定です。

また、JICAは2022年7月からは医療機材管理能力強化のためモルドバへの専門家派遣も実施中です。医療機材の供与に併せ、医療機材維持管理能力の向上も図りつつ、モルドバの保健セクターの能力強化に貢献すべく今後も活動を継続していきます。

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共和国病院に供与された新生児用人工呼吸器2台

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共和国病院の医師との協議の様子

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MCIに供与された新生児用人工呼吸器

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MCI医院長との協議の様子